デル・テクノロジーズのストレージが、持続可能性に対するお客様の意欲的目標を3つの方法で実現

持続可能性の目標達成には、業界、企業、ポートフォリオ、製品のすべてを網羅したESGへの包括的なアプローチを提供するパートナーが不可欠

当資料は、2022年10月10日に公開されたブログの抄訳版です。
ブログ原稿 https://www.dell.com/en-us/blog/three-ways-dell-storage-advances-your-sustainability-ambitions/
筆者 Arthur Lewis

Enterprise Strategy Group社の調査から、企業のIT部門がESG(環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance))の取り組みを、非常に積極的に推進している状況が明らかになっています。調査大手の同社が実施したこの調査では、調査対象の93%がIT購入時の判断材料として、ITサプライヤーのESGプログラムは大きく影響する、または中程度影響すると回答しています(*1)。

この半世紀で最も大幅なエネルギー価格の上昇、またデータセンターの消費電力量が世界の電力需要の1%の約200テラワット(TWh)に相当するという事実を考えれば、グリーン データセンターの導入とESGの「環境(Environment)」の側面が、ITの意思決定者にとって最優先事項になっているということも驚くにはあたらないでしょう。

環境に配慮するとともに持続可能性を重視することは、すべての企業のESGの取り組みにおいて重要な要素であり、またそうあるべきですが、最も大切なのは、信頼できる企業と取引をすることです。デル・テクノロジーズは、ESGへの取り組みに誇りを持っています ― ESGは単なる取り組みではなく、ビジネスを行う方法であると考えています。そして、毎年発行するESGレポートで意欲的な目標を公開することにより、このコミットメントを示しています。このレポートを通じて、インクルージョンの醸成や生活の変革、倫理とプライバシーの保護から、以下のような目標に向けた持続可能性の推進まで、デル・テクノロジーズのESGへの取り組みを360度完全に把握することができます。

  • 2030年までに、お客様が購入するすべての製品について、同等の製品の再利用またはリサイクルを実現する
  • 2030年までに、梱包材の100%をリサイクル素材または再生可能素材から作り、製品の半分以上をリサイクルまたは再利用可能な材料から作る
  • 2030年までに、デル・テクノロジーズのすべての施設において、電力調達の75%を、2040年までには100%を再生可能エネルギーにする
  • 2050年までに、Scope 1、2、3において温室効果ガス(GHG)排出ネット ゼロを実現する

これらの目標は、お客様の持続可能性のニーズを満たす長期的な投資に足る高い信頼性をもたらすものです。また、エネルギーコストの上昇に対応するとともに、電力および冷却からITシステムの効率まで、新しいデータセンターに対して非常に厳格な効率ガイドラインを設定しているシンガポールのような国々について、今日の持続可能性に注力するためのサポートを提供しています。

データセンターの効率性と持続可能性の中心にあるのは、データです。企業は、ZB(ゼタバイト)規模のデータの管理に向けて準備を整えています。デル・テクノロジーズが実施した「The Data Paradox」(データ パラドックス調査)では、多くの組織にとって、データは機会をもたらすものではなく、負担になるものであるということが明らかになっています。

このような状況を背景に登場したのが、モダン ストレージです。そして、デル・テクノロジーズのモダン ストレージ ポートフォリオは、「エネルギー効率」「熱と冷却」「インフラストラクチャーの統合」の3つの方法で持続可能性を高めます。

エネルギー効率
まず、デル・テクノロジーズは、テクノロジーのEnergy Intensityを下げ、世代を更新するたびにさらなる効率化を図っています。これは、デル・テクノロジーズのシステムが、ENERGY STARやEPEAT(電子製品環境評価ツール)などの業界標準のベンチマークを使用して、より高い電力効率を実現していることを意味します。

その好例が、最新のストレージ イノベーションである「Dell PowerMax」です。「PowerMax」は、前世代と比較してTBあたり80%の省電力(*2)、半分のラックスペースでアレイあたり最大7倍の容量を実現しながら(*3)、これまで通り99.9999%の可用性を維持しています(*4)。また、「Dell PowerStore 3.0」は、ワットあたり最大60%のIOPS向上を実現しています(*5)。

多くのデル・テクノロジーズ ストレージ製品、またHCI(ハイパーコンバージド インフラストラクチャー)は、ENERGY STARに認定されており、お客様の購買時の判断材料であるエネルギー効率の部分は、すでにクリアしています。また、持続可能なITというお客様の目標に沿ったHCIシステムの購入を支援するため、「Dell PowerEdge」は43のEPEAT認証モデルを提供しています。

熱と冷却
次に、システムの処理能力と効率性を高めると同時に熱を抑えるために、熱と冷却の部分の革新を進めています。

デル・テクノロジーズのストレージは、消費電力を削減するため、適応型の冷却ができるように設計されています。周囲の温度の上昇やCPU使用率の増加に応じてファンの速度が増すことで、必要以上のエネルギーを使用することなく最適な温度を維持します。

デル・テクノロジーズが提供するほとんどのストレージ製品およびサーバー製品には、2023年までにTitanium PSU(電源ユニット)の実装が予定されています。80 PLUS規格のランキングに基づくTitanium PSUでは、サーバーの消費電力が低く発熱量も少ないため、冷却に要するエネルギーが大幅に削減されます。

インフラストラクチャーの統合
最後に、デル・テクノロジーズのストレージは、インフラストラクチャーを統合することで、お客様のデータセンターの省スペース化およびカーボン フットプリント(温室効果ガス排出量)の削減をサポートします。

Forrester社が実施した調査によると、企業は、それぞれのストレージ環境で平均37%過剰にプロビジョニングしています。しかし、データ削減や高密度フラッシュ ドライブといったデル・テクノロジーズのさまざまなイノベーションによって、必要なストレージ容量、エネルギー、冷却、ハードウェアを削減することで、過剰なプロビジョニングを回避しながら、より少ないリソースでより多くのことを実行できるようになります。

デル・テクノロジーズは、データ密度を高めるために幅広いストレージ ポートフォリオでデータ削減を保証し、お客様がフラッシュ メディアから最大の価値を引き出せるよう支援しています。具体的には、「PowerStore」および最新の「PowerMax」オープン システム プラットフォームで、事前評価の手間を必要とすることなく、4:1の削減率を保証しています(*6)。

実際、「PowerStore」の全ポートフォリオが、競合ベンダーが提供している同等のオールフラッシュ アレイ ファミリーを大きく上回るデータ密度を実現しています(*7)。このようなデータ密度の向上により、ラック ユニットあたりの有効テラバイト数を最大化し、カーボン フットプリントを削減することが可能になります。

その好例が、AIDS Healthcare Foundation(AHF、エイズ ヘルスケア財団)です。同財団は、世界45カ国、100万人以上の人々に最先端の医療とアドボカシーを提供するという、すばらしい活動を行っています。老朽化したストレージ インフラストラクチャーに「PowerMax」を導入することで、データセンターの物理的な設置面積を従来の2ラックから4分の1に88%削減し、電力と冷却のコストを50%以上削減しました。

お客様とともに持続可能性を推進
デル・テクノロジーズのビジョンは、データ時代に最も必要なテクノロジー企業になることです。そのため、デジタルの未来に向けてデザインしたオープンでモダンなソフトウェアデファインド アーキテクチャーによってITを再定義し、お客様にテクノロジーのシンプルさ、俊敏性(アジリティー)、コントロールを提供することで、as-a-Serviceで分散されたマルチクラウドの世界におけるビジネス成果の向上を実現します。

また、デル・テクノロジーズは、環境の持続可能性を優先し、人類の進歩を促進する技術を提供することが、すべてのテクノロジー プロバイダーの責任であると、確固とした信念を持っています。そして、業界、企業、ポートフォリオ、製品のすべてのレベルにおけるデル・テクノロジーズのESGに対する取り組みが、持続可能性の目標達成に向けたお客様の活動をサポートしているということをご理解いただくことが重要だと考えています。

ストレージの持続可能性を実現する数々の機能に加え、「Dell Future Proofプログラム(Tech Refreshおよびリサイクルを含む)」および「Dell APEX as-a-Service」が、お客様のITインフラストラクチャーの持続可能性を管理するため、さらに多くのイノベーションを提供します。

お客様とデル・テクノロジーズで、ともに持続可能性を推進させていくことができます。持続可能性を推進するデル・テクノロジーズの取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。

*1. ESG調査結果完全版『The Role of ESG Programs in IT Decision Making』(2022年9月)
*2. デル・テクノロジーズ社内分析に基づく - 「PowerMax 2500」と「PowerMax 2000」の有効テラバイトあたりの電力(kVA)を比較(2022年3月)
*3. デル・テクノロジーズ社内分析に基づく - 「PowerMax 2500」と「PowerMax 2000」の有効ストレージ容量を比較(2022年3月)。実際のストレージ容量は変動します。
*4. 単一の「PowerMax 2000」「2500」「8000」「8500」アレイに関するデル・テクノロジーズの「PowerMax」仕様に基づく(2022年3月)。実際のデータ可用性は変動します。
*5. デル・テクノロジーズ社内分析に基づく - 「PowerStore 1200」ベースのアプライアンス構成(「PowerStoreOS 3.0」)と「PowerStore 1000」ベースのアプライアンス構成(「PowerStoreOS 2.0」)のワットあたり最大IOPSを比較。実際の結果は変動する場合があります。
*6. 「PowerStore」と「PowerMax OS」:導入企業のアプリケーション環境における4:1の平均レートを保証。個々のアプリケーションのレートは変動する場合があります。詳細はFuture-Proofプログラムの諸条件をご覧ください。
*7. デル・テクノロジーズ社内分析に基づく - 「PowerStore」と競合ベンダーの同等のオールフラッシュ アレイ プラットフォームの最大有効容量を比較。「PowerStore」で平均4:1のデータ削減率、競合アレイで平均5:1のデータ削減率を想定。実際の結果は変動する場合があります。