急速に変化しているデジタルの世界で、ミッション クリティカルなワークロードのセキュアなトランスフォーメーションを実現する「PowerMax」エンタープライズ ストレージ
当資料は、2022年7月19日に公開されたブログの抄訳版です。
ブログ原稿 https://www.dell.com/en-us/blog/unleashing-new-powermax-innovations/
筆者:Ben Jastrab
デル・テクノロジーズは、ミッション クリティカルなストレージ イノベーションにおいて、いくつもの業界初となる歴史を築いてきました。これまで30年以上にわたり、世界中の組織が、「Dell PowerMax」および、前世代モデルに信頼を寄せ、ITインフラストラクチャーの中核として活用してきました。フライト予約システム、トレーディング アプリケーション、通信料金請求システムなどは、組織のパフォーマンスや評判に欠かせないアプリケーションですが、常時稼働し、常に最高のパフォーマンスを発揮するストレージが不可欠です。このような理由から、フォーチュン100企業の95%、全米トップ10の銀行、世界トップ10の医療サービス企業が(*1)、それぞれの基幹アプリケーションで「PowerMax」を活用しています。
このたび、セキュアかつインテリジェントで、一切の妥協を許すことなく、常に最新状態を維持できるように設計・構築した次世代の「PowerMax」を発表できることを嬉しく思います。200以上の新機能を備えた「PowerMax OS 10」ソフトウェアは、ストレージ インテリジェンスと自動化をまったく新しいレベルに高めながら、業界をリードするサイバーセキュリティーおよびレジリエンス機能をお客様に提供します。ソフトウェア ドリブンなイノベーション、最先端のハードウェア アーキテクチャー、簡素化したライセンス オプションの組み合わせにより、お客様は、これまで以上の柔軟性、パフォーマンス、大きなスケールで、ストレージ インフラストラクチャーを常に最新状態に保つことができます。
新しいインテリジェントなマルチノード スケールアウト デザインは、最も高い要件が求められるオープン システム環境およびメインフレーム環境をサポートしながら、妥協のない大規模なスケールと効率性を実現し、最大2倍のパフォーマンス、最大14倍のストレージ密度(*2)、卓越したデータ削減能力を提供します。これには、オープン システムの4:1のデータ削減保証(*3)、そして業界初となるメインフレーム データの3:1のデータ削減保証が含まれています(*4)。さらに、「64ビット ファイル ストレージ」機能が、より高いデータ連結およびデータ アクセスの柔軟性を提供します。
新しい「PowerMax」は200以上の新しい機能を提供しますが、ここではそのうち注目すべき3つの機能を提供します。
• 高価値データの保護
• ストレージ運用の自動化
• 常に最新の状態にアップグレード
「当社(Salesforce)にとって、信頼は最も重要な価値基準です。可用性、信頼性、パフォーマンスにおいて高い信頼性をお客様に提供する上で、PowerMaxは重要な役割を担っています」
– Pete Robinson氏/Salesforce社インフラストラクチャー エンジニアリング担当ディレクター
高価値データの保護
サイバーセキュリティーの脅威およびランサムウェア攻撃は、データ損失やビジネスの中断につながる日常的な現象になっています。お客様を対象に実施した調査では、60%の組織が、脆弱性を突かれたことによるデータ損失を経験しており、IT意思決定者の67%が、自社のデータ/システムを完全に復旧できるかどうか自信がないと回答しています(*5)。
「PowerMax」は、常に、前例のないレベルのデータ セキュリティー、分離性、不変性、可用性を提供してきました。今回の最新リリースでは、より高度なサイバー レジリエンス機能が追加されていると同時に、事業継続(BC)および災害復旧(DR)能力を強化することで、お客様によるこれらの脅威の特定、防止、検出、回復をサポートします。
「PowerMax」は、堅牢なセキュリティー フレームワークの7本柱であるデバイス、ユーザー、トランスポート、アプリケーション、データ、可視性/分析、オートメーション/オーケストレーションを基盤に、ゼロトラスト セキュリティー アーキテクチャーを実現できるように構築されています。数々のセキュリティー機能が組み込まれており、ランサムウェアやマルウェアの活動を迅速に検出します。さらに、データを意図的/偶発的な改ざんから守るための6,500万のセキュア スナップショットを提供し、サイバー攻撃時のRPO(目標復旧時点)およびRTO(目標復旧時間)の向上を実現します。
World Wide Technology (WWT)のテクノロジー ソリューション アーキテクトであるJohn Lochausen氏は、「PowerMax」のセキュリティー機能のテスト後に、次のように述べています。「PowerMaxがサポートしている6,500万に上る不変のセキュア スナップショットのおかげで、より厳格なコンプライアンス、最速のデータ リカバリー、スムーズなデータ移動、優れた事業継続性を実現することができます。さらに、PowerMaxでは、パブリック データセンターとオンプレミス データセンター間での安全で動的なクラウド ベースのデータ移動が可能で、真のマルチクラウドの柔軟性を実現できます」。
ストレージ運用の自動化
「PowerMax」のインテリジェントな管理ソフトウェア インターフェイスである「Unisphere 10」は、ストレージの自動化、レポーティングの強化、マルチアレイ プロビジョニングの簡素化、多要素認証セキュリティーの強化を促進します。また、「SmartFabric Storage Software for NVMe/TCP」によって、ストレージ導入に掛かる日数が、iSCSIベースに比べて最大44%短縮されます(*6)。また「PowerMax」では、さらに多くのワークロードを統合することが可能になります。
「PowerMax」では、VMware Virtual Volumes(vVols)およびコンテナ ストレージ モジュール(CSM)を通じて、仮想マシン(VM)およびコンテナ ベースのワークロードにまで緊密な統合が拡張され、仮想環境におけるアプリケーションの拡張性、事業継続性(BC)、災害復旧(DR)の保護もさらに向上します。前出のJohn Lochausen氏は、「PowerMax」製品のテスト後に、次のように説明しています。「PowerMaxの管理ソフトウェアUnisphere 10によって、全体的なユーザー体験を大幅に簡素化することができます。これは、特にマルチアレイ構成で適切なPowerMaxアレイにワークロードを割り当てることで、SLO(サービスレベル目標)を実現しようとしたときに顕著です」。
常に最新の状態にアップグレード
「PowerMax」は、真のモダン スケールアウト ストレージです。データベースやミッション クリティカル アプリケーション、妥協のないアップタイムと超低レイテンシーが欠かせないリアルタイム アナリティクスなど、現在および将来にわたりミッション クリティカルなアプリケーションをサポートできるように構築されています。
さらに、卓越した製品価値に加え、長期にわたり利用できる簡素化したサービスと保守管理をお客様に提供し、製品のライフサイクル全体を通じて投資を保護します。
導入効果
「PowerMax」に投資した企業は、短期間でいくつもの導入効果を実感できます。データによるイノベーションやサイバー攻撃からのデータ保護、運用コストの削減、サステナビリティー面での目標達成などを通じて、マルチクラウドのデジタル世界で成功することが可能になります。例えばSalesforce社は、世界規模のミッション クリティカルCRMソリューションに「PowerMax」を採用したことで、かつてない効率性を実現しています。
Salesforce社のインフラストラクチャー エンジニアリング担当ディレクター、Pete Robinson氏は、次のように述べています。「PowerMaxを導入したことで、当社のデータベース レイテンシーは、ワークロードに応じて25~50%改善しました。この新しいプラットフォームは、社内に既存のツールを使って、最低限の調整だけで導入して展開することができました」。
Salesforce社は、「PowerMax」プラットフォームを導入したことで、データ削減を通じてストレージ効率の大幅な改善を実現しました。北米のホーム アクセサリー デザイン/製造企業Umbra社のCIO(最高情報責任者)兼アナリティクス担当VPのTariq Jamal氏によれば、同社では「PowerMax」によって、SAP® BWのアップデートにおけるレスポンスが500%以上高速化しました。
「PowerMax」によって、どのようにしてデジタル トランスフォーメーション(DX)のレースで常に一歩先を進み、さまざまなエンタープライズ ニーズに応える安全なデータ中心の意思決定基盤を確立することができるのか。詳細は、こちらをご覧ください。
*1. 最新のデル・テクノロジーズ社内顧客データおよび2021年Fortune企業ランキングの比較に基づく。
*2. PowerMaxのランダム読み取り/書き込み(8K)レイテンシーに対するデル・テクノロジーズ社内分析に基づく(2022年3月)。
*3. オープン システム ストレージ向けのPowerMaxデータ削減ツール(重複排除およびデータ圧縮)に基づいて4:1のデータ削減保証を提供するデル・テクノロジーズのFuture-Proofプログラムに基づきます(2022年4月)。実際のデータ削減率は変動します。
*4. メインフレーム ストレージを対象に、PowerMaxのデータ削減ツール(重複排除およびデータ圧縮)に基づき3:1のデータ削減を保証するデル・テクノロジーズの「Future-Proof」プログラムに基づく(2022年4月)。実際のデータ削減効果は変動します。
*5. 「Global Data Protection Index 2021」の主な結果に基づく。
*6. デル・テクノロジーズ社内分析に基づく — iSCSIおよびNVMe TCP/IP構成を比較(2022年5月)。