• お客様の事例

    株式会社コアコンセプト・テクノロジー:PC管理の合理化・PC管理負荷の軽減事例

    • PC調達を一本化して合理化 ハードウェアの健康状態管理の効率化とキッティング自動化も実現

      AI時代の競争力強化に必須である「真なるデジタル化(DX)」への支援を掲げるコアコンセプト・テクノロジー。同社では、デル・テクノロジーズのノートPC「Dell Latitude 7330」シリーズを社内標準PCとして導入すると同時に、PCライフサイクル管理を容易にする「TechDirect」「SupportAssist for Business PCs」の利用を開始し、PC調達の合理化と管理負荷の軽減を図っている。

    • ビジネス課題

      さまざまなメーカーから多彩なスペックのPCを調達してきた結果、管理負荷が増加し、限界が見え始めていた。メーカーを段階的に統一していくと同時に、キッティングの負荷を軽減する仕組みや、ハードウェアの健康状態などを可視化してトラブルにプロアクティブに対応できるソリューションが求められていた。

    • 導入効果

      • PCメーカーをデル・テクノロジーズに統一してPC調達を効率化
      • PCのデバイス情報をデル・テクノロジーズと事前連携したうえでWindows Autopilotを活用することでキッティングの負担を大幅に削減
      • TechDirectとSupportAssist for Business PCsで故障に備えたプロアクティブなPC管理が可能に
      • TechDirectの画面からシームレスにサポート依頼ができる高い利便性で、トラブル対応の迅速化に期待
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        「TechDirectならデルの担当者と迅速かつ簡易にコミュニケーションをとることが可能です。対象のPC情報を選択するだけで、シリアル番号を転記する必要さえないので、一般的なフローよりもかなり手軽にサポートを依頼できます」

        株式会社コアコンセプト・テクノロジー
        社長室
        情報システム担当
        壽 眞澄氏

      • 株式会社コアコンセプト・テクノロジー
        社長室
        情報システム担当
        壽 眞澄氏

      • 株式会社コアコンセプト・テクノロジー
        社長室
        情報システム担当
        松本 明治氏

    • 顧客企業の「真なるデジタル化(DX)」を支援・推進している株式会社コアコンセプト・テクノロジー(以下、コアコンセプト・テクノロジー)では、「DX支援サービス」「IT人材調達支援サービス」と大きく分けて2つの事業を展開している。「DX支援サービス」は高い技術力を背景としたシステム開発はもちろん、コンサルティングからDX組織の構築まで支援し、伴走して進めながら最終的には顧客が自走(内製)できる体制づくりを目指す。一方の「IT人材調達支援サービス」は圧倒的なネットワークとスピードで最適なチーム構築を手助けするもので、広範なビジネスパートナーネットワーク「Ohgi」の運営や、ワンストップのオンサイト開発支援を行っている。

      同社では、PC調達の合理化と管理負荷の軽減を図るためにデル・テクノロジーズ(以下、デル)のノートPC「Dell Latitude 7330」を社内標準PCとして導入すると同時に、PCライフサイクルの管理を容易にするセルフサービスポータル「TechDirect」、ハードウェアの健康状態を監視してプロアクティブな障害対応を可能にする「SupportAssist for Business PCs(以下、SupportAssist)」の利用を開始している。

    • 大規模なIT人材データベースを活用し、企業と人材のマッチング業務時間を大幅に短縮

      コアコンセプト・テクノロジーが運営するOhgiは、約100,000人(2022年12月時点)のIT人材情報をデータベースとして活用し、何日もかかっていた最適なスキルを持った人材の検索をわずか10分程度に短縮。事業会社や大手SIerのシステム開発案件情報と、ITエンジニアを抱える中小IT企業を効率的に結びつける。

      IT産業は長年にわたり多重請負構造が常態化してさまざまな弊害が生じていたが、Ohgiではフラットな階層を実現し、発注側の外注先選定業務の迅速化や調達コスト最適化を目指す。一方で受注側となるIT人材企業は良質な案件にアクセスできるようになり、所属エンジニアは自らのキャリアをデザインしやすい状態となる。このOhgiの優位性について、同社社長室情報システム担当 壽眞澄氏はこう説明する。

      「当社自身が発注側と受注側の双方の経験が豊富で、それを体系化して実現したサービスです。システムによって効率的なアプローチを実現しながらも、営業担当者が発注側のお客さま企業からお話をうかがい、より良いご提案ができるよう継続的にフォローする体制を敷いています」

    • 多様なメーカーへの発注でPCの管理が煩雑に

      コアコンセプト・テクノロジーがOhgiにて発注企業にエンジニアを紹介する際には、PCをはじめとする必要な機材も併せて提供するケースが多い。発注側にとってはPCを用意する必要がないため、管理者の負担を軽減できるメリットがある一方で、コアコンセプト・テクノロジー側でPCの調達・管理の負担が生じる。

      同社ではPCを調達すると、キッティング作業を行って社内の倉庫にストックしておき、要望に応じて払い出す体制となっている。しかし、その時々で調達しやすいメーカーから購入してきたために、さまざまなメーカーの多様なスペックのPCを管理しなければならない状態であった。特にACアダプターなどの周辺機器は、混在すると管理が煩雑だ。また、発注フローもメーカーによって異なるため業務が標準化できないという課題があった。

      こうした課題は、自社の従業員に配布するPCの調達においても見られた。

      「ベンチャー企業ということもあり、過去には従業員の個別要望に応えてきた経緯があって、BTOも含むさまざまなメーカーやスペックのPCが混在しています。人数や事業規模が小さいうちはそれで管理できていましたが、もはや限界を迎えていました」(壽氏)

    • ハードウェア故障へのプロアクティブな対策を目指す

      このほか、同社の業務でネックになっていたのがPCキッティング作業だ。手作業のため多くの時間を取られてしまうだけでなく、台数が増えてくると作業漏れやミスが発生することもある。

      そこで検討したのが、ユーザーがPCを利用開始するタイミングでバックグラウンドにて自動的に必要な設定が反映される、いわゆるゼロタッチキッティングの仕組みだ。これを実現するために必要なのが、Microsoft IntuneとWindows Autopilotであるが、PCのライフサイクル管理や故障時対応に資する機能が不十分なため、導入時期を見計らっていた。

      「業務に支障が出ないように、PCの故障に対するプロアクティブな対応が重要ですが、IntuneはPCの使用期間やサポート期間などの情報を自動で登録できず、ハードウェアの健康状態を把握する機能もありません。PCは会計上の耐用年数に合わせて3年間使用する想定でしたが、開発業務は長時間にわたり高負荷の状態が続くこともあり、実際には2年程度で壊れてしまうこともありました。コロナ禍ではリモートワークによって持ち運び時のPCへの負荷やしばしば望ましくない環境下で使用されるといった懸念もあるため、より故障が心配な状況でした(」壽氏)

      壽氏がこのようにPCの健康状態を案じるのは、SSDが故障してデータが消失したケースがあるためだ。頻度はかなり少ないものの、ハードディスクに比べて復旧が難しいとされており発生時の被害は大きい。データ復旧業者に依頼したが、結局は復旧できなかったこともあったという。

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        「案件に応じて柔軟で迅速にPCを提供しなければなりませんが、台数が増え続けることを考えれば、素早く調達できるメーカーの存在は重要です。デルは営業担当者のレスポンスがとても早く、今後にも期待しています」

        株式会社コアコンセプト・テクノロジー
        社長室
        情報システム担当
        松本 明治氏

    • 標準PCに求めたのは高性能と持ち運びやすさの両立

      こうした現状を変えるきっかけとなったのは、コアコンセプト・テクノロジーが急きょPCを調達する必要に迫られて、採用実績があったデルのPCを購入したときだ。

      「世界的な半導体不足で手に入りにくい時期でしたが、即納モデルが用意されていて助かりました。かなり急ぎの依頼で、いくつかのメーカーに見積もりを依頼しましたが、デルは営業担当者のレスポンスの早さが印象に残っています。そこでPC管理に関する課題を相談するうちにTechDirectの存在を知りました」(壽氏)

      TechDirectは保有するデル製PCの状態を可視化するセルフサービスポータルで、SupportAssistを組み合わせることでCPUやSSDといったハードウェアの健康状態をモニタリングできる。

      これを機に同社では、2022年の初夏ごろからPCメーカーの統一と管理業務の負荷軽減を図るために検討を開始。求めるPCのスペックについて、情報システム担当 松本明治氏は次のように説明する。

      「システム開発業務に耐えられるスペックの高さのほか、在宅勤務などに対応する持ち運びやすさを求めました。CPUはIntel Core i7、メモリは16GB以上、テンキーレスかつ重くても1.2キロ前後のモバイル仕様、画面は13.3インチ前後で解像度はフルHD以上を標準スペックに定めました。また、利便性のためにWindows Hello対応の生体認証機能も重視しました」

      PCを刷新すると同時に、Autopilotによるキッティングを自動化することにした。通常であればPCの納品後に、デバイスのシリアル番号などをユーザー企業側でIntuneへ登録する手間が必要だが、デルの場合、工場出荷時にあらかじめIntuneへ情報を登録しておくことが可能だ。

      コアコンセプト・テクノロジーでは、先述した標準スペックを満たすPCを提供しつつAutopilotにも対応しており、なおかつTechDirectのような管理サービスも提供していることが決め手となり、社内の標準機としてデルを選択することとなった。

    • デルのノートPCとAutopilotでキッティング作業を大幅に縮小

      コアコンセプト・テクノロジーではPCメーカー統一に向けた第1弾として、Dell Latitude 7330を合計340台購入。2023年1月より毎月、必要な台数の予測に合わせて順次納品されている。

      これらに対するキッティング作業は、IntuneとAutopilotの導入に踏み切った結果、各PCに行っていた設定やアプリケーション配布の手間が不要になった。

      「これまでキッティング作業は複数台を並行で行ったとしても、待ち時間が多く、合間で他の作業ができませんでした。例えば10台キッティングする日は、半日の4時間程度は必要です。今ではその分の時間を、社内IT周りの改善を考えるなど、より有意義な業務に当てられるようになっています」(壽氏)

      このIntuneとAutopilotを利用する仕組みは、ユーザーにとっても負担が少ない。

      「初回使用時にMicrosoft 365のログイン画面が表示されるので、メールアドレスと初期パスワードを入れ、パスワードを変更すればユーザーの作業は終わりです。その後は必要なソフトウェアのダウンロードや設定が自動で行われ、業務に最低限必要な環境がすぐに構築されます」(松本氏)

    • TechDirectで「もしも」に備え安心の対応フローを構築

      さらに、TechDirectの効果について壽氏はこう語る。

      「定期的なレポートを通じて、ソフトウェアとハードウェア両方の監視ができるようになりました。ソフトウェアに関しては、強制終了や異常停止しているアプリケーションがないかも確認できます。ハードウェアで最も注視したいのはストレージです。いきなり壊れるケースはまれで、多くの場合は前兆があるため、定期的なモニタリングで異変に気づければ、ユーザーに伝えて交換やバックアップを促して、データ消失を未然に防げるはずです」

      壽氏が期待するのは、トラブル時の復旧作業にかかる負担軽減だ。かつての経験では、復旧業者と頻繁に連絡をやり取りすることとなり、1週間近くにわたって毎日数時間を費やすことになったそうだ。事前に異常を検知してSSDを交換する手間は、それに比べればわずかだと壽氏は話す。

      交換が必要になった際にも、TechDirectを利用すればデルの担当者と迅速かつ簡易にコミュニケーションをとることが可能だ。ポータル画面で当該のPCを選択すれば、すぐにサポートケースを発行してテクニカルサポートをリクエストできる。

      今回導入したDell Latitude 7330はまだトラブルが生じていないため、同社はサポートを利用したことはないが、「一般的なフローよりもかなり手軽です。PC本体を見てシリアル番号を転記する必要さえないので、ユーザーに記載場所を説明する手間もなければ、誤った情報をメーカーに伝えてしまうミスも発生しません」と壽氏は期待を示す。

    • TechDirectの画面。主にハードウェア周りのPCの異常の有無を遠隔で把握できるようになる

    • USB Type-C対応モニターを採用ケーブル1本で効率的に作業

      PCの選定要件に含んでいなかった機能ではあるが、デルのビジネスユースに配慮した機能について松本氏は次のように評価する。

      「Dell Latitude 7330には、Intelligent Privacy(のぞき見検知機能)が搭載されており、カメラが背後からの視線を検知すると通知して画面を暗くしたりぼかしを入れたりできます。また、最近はセキュリティ対策のワイヤーを取り付けられないPCも増えている中で、セキュリティスロットが用意されています。ISMSやプライバシーマークといったセキュリティに関する認証を維持するためにも心強い機能です」

      また、コアコンセプト・テクノロジーでは、QHD解像度の27インチモニター

      「Dell S2722DC」も導入している。USB Type-C対応のモニターなので、1本のケーブルでDell Latitude 7330とつなげば、大画面で効率的に作業できるだけでなく同時にPCへの給電もできる。

      「ACアダプターを持ち運ぶ必要がありませんし、机の上もすっきりします。今後、社内の機器はUSB Type-C対応製品で統一しようと考えています」(壽氏)

      さらに松本氏は、「案件に応じて柔軟で迅速にPCを提供しなければなりませんが、台数が増え続けることを考えれば、素早く調達できるメーカーの存在は重要です。デルは営業担当者のレスポンスがとても早く、これからも引き続きサポートを期待しています」と今後の期待を示す。

      デルのPCや各種サービスを活用しながらコアコンセプト・テクノロジーは、DX支援やIT人材調達の旺盛な需要に応えるための体制をIT周りで強化している。

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    • お客様名 : 株式会社コアコンセプト・テクノロジー

      業種 : 情報通信サービス

      場所 : 日本/東京