標準PCに求めたのは高性能と持ち運びやすさの両立
こうした現状を変えるきっかけとなったのは、コアコンセプト・テクノロジーが急きょPCを調達する必要に迫られて、採用実績があったデルのPCを購入したときだ。
「世界的な半導体不足で手に入りにくい時期でしたが、即納モデルが用意されていて助かりました。かなり急ぎの依頼で、いくつかのメーカーに見積もりを依頼しましたが、デルは営業担当者のレスポンスの早さが印象に残っています。そこでPC管理に関する課題を相談するうちにTechDirectの存在を知りました」(壽氏)
TechDirectは保有するデル製PCの状態を可視化するセルフサービスポータルで、SupportAssistを組み合わせることでCPUやSSDといったハードウェアの健康状態をモニタリングできる。
これを機に同社では、2022年の初夏ごろからPCメーカーの統一と管理業務の負荷軽減を図るために検討を開始。求めるPCのスペックについて、情報システム担当 松本明治氏は次のように説明する。
「システム開発業務に耐えられるスペックの高さのほか、在宅勤務などに対応する持ち運びやすさを求めました。CPUはIntel Core i7、メモリは16GB以上、テンキーレスかつ重くても1.2キロ前後のモバイル仕様、画面は13.3インチ前後で解像度はフルHD以上を標準スペックに定めました。また、利便性のためにWindows Hello対応の生体認証機能も重視しました」
PCを刷新すると同時に、Autopilotによるキッティングを自動化することにした。通常であればPCの納品後に、デバイスのシリアル番号などをユーザー企業側でIntuneへ登録する手間が必要だが、デルの場合、工場出荷時にあらかじめIntuneへ情報を登録しておくことが可能だ。
コアコンセプト・テクノロジーでは、先述した標準スペックを満たすPCを提供しつつAutopilotにも対応しており、なおかつTechDirectのような管理サービスも提供していることが決め手となり、社内の標準機としてデルを選択することとなった。