• お客様の事例

    株式会社快活フロンティア:高性能コンパクトデスクトップPC導入事例

    • 高パフォーマンス&コンパクトなデスクトップPCを約8,000台導入 グローバルの調達力と保守対応で短納期導入と管理負荷軽減を実現

    • ビジネス課題

      全国展開するシェアリングスペース「快活CLUB」で会員が利用するPCのリプレースを検討していた株式会社快活フロンティア(以下、快活フロンティア)。コロナ禍によるテレワーク需要や動画視聴・ゲームなど、会員の利用用途が拡大する中、従来のPCのスペックでは性能面の課題が浮き彫りになっていた。保守面でも、以前はセンドバック方式であったために従業員に手間がかかり、同社が押し進める業務省人化の妨げになっていた。

    • 導入効果

      • 高パフォーマンス&コンパクトなデスクトップPCで会員ユーザーの利便性が向上
      • グローバルの調達力により約8,000台のPCを短納期で導入
      • 手厚いオンサイト保守で従業員の管理負担軽減に期待
      • 過失による破損もカバーする保守範囲で安定運用が可能に
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        「PC約8000台のリプレースを厳しい納期でお願いすることになりましたが、すぐに手配していただき、問題なく導入を進めることができました。半導体不足が叫ばれる中、それを感じさせないほどの安心感はグローバルでの調達が可能なデルならではと感じています」

        株式会社快活フロンティア
        情報システム部 課長
        馬場 文昭氏

      • 株式会社快活フロンティア
        情報システム部 課長
        馬場 文昭氏

    • 複合カフェ業界で存在感が高まる快活CLUB テレワークに伴う需要増も

      ファッションやブライダルなど、幅広い事業を展開するAOKIホールディングスの完全子会社として、エンターテイメント事業を担う快活フロンティア。複合カフェ「快活CLUB」やカラオケ「コート・ダジュール」、フィットネスクラブ「FiT24」「ライナ」といった各種施設を運営している。その中でも主力事業として業績を伸ばしているのが快活CLUBだ。

      コミックやインターネット、ゲーム・映画・アニメ、カラオケのほか、ダーツ・ビリヤード、VRといったさまざまなコンテンツを備え、ドリンクバーやソフトクリーム、またシャワー、タオルの貸し出しなどの多彩なサービスも同カフェの人気を支えている。

      昨今ではコロナ禍や働き方の変化といった時流に合わせ、テレワークやシェアオフィスとしての利用も可能にしたことでさらに需要が高まり、2021年度には売上高が469億3200万円を突破。インターネットカフェや漫画喫茶などの複合カフェ業界全体が、ここ10年近くで市場規模が低下する中で、大きな躍進を見せている。

      利用者の拡大について、快活フロンティア情報システム部課長の馬場文昭氏は次のように話す。

      「以前は娯楽として利用されるお客様が中心でしたが、近年はビジネス目的で使われる方が急激に増えています。コロナ禍では、他事業で業績が大幅に落ち込むものもありましたが、逆に快活CLUBは会員数が増加しました。リモートワークでWeb会議をされたり、出張先で立ち寄って仕事をされたりする方なども多く見られます。コロナが落ち着いてからもその需要は衰えません。快活CLUBに対する『漫画喫茶・ネットカフェ』というお客様の印象が薄れ、多目的で利用できる『シェアリングスペース』という本来のコンセプトが定着してきたと感じています」

    • 全国に約500店舗を展開 PCに求められる“スペックとコストのバランス”

      快活CLUBは、インターネット環境を備えた複合カフェとして、会員が利用する多くの個室にデスクトップPCを完備している。2003年に1号店を開業以来、2021年度には504店舗までその数を拡大しながら、端末のリース期間満了のタイミングに合わせてPCの入れ替えを行ってきた。ユーザーのニーズとともに、PCに求められる要件も変化してきたと馬場氏は話す。

      「会員様がPCを使う用途として、当初はインターネット検索によるサイトの閲覧が主でした。しかし、最近ではハイビジョン動画の視聴やゲームなどでも利用されるようになりました。また、テレワークでお使いいただく際、マルチタスクでの処理が行われる場合もあります。入れ替え前まではCPUはインテル®CoreTM i3プロセッサー搭載PCを採用していましたが、Microsoft Office系のソフトがあまりスムーズに動かないといったお声を会員様からもいただいており、性能面の課題が浮き彫りになっていました」

      もっとも、性能の良いハイスペックなPCを導入すれば、コストも上がってしまう。「全店舗で約36,000台という規模ですので、入れ替えの際はスペックとコストのバランスを慎重に考える必要がありました」と馬場氏は振り返る。

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        「PCに不具合があったとき、サービスエンジニアの方に店舗までお越しいただき、場合によってはその場で修理してもらえるというのはとても心強いです。保守契約は過失による破損もカバーし、費用は定額であるため、ITコストの見通しが立てやすくなりました」

        株式会社快活フロンティア
        情報システム部 課長
        馬場 文昭氏

    • コンパクトデザインと高パフォーマンスが個室スペースの課題にマッチ

      2022年末、同社は快活CLUBの全店舗中、284店舗・合計8,127台のPC入れ替えを検討開始した。スペックやコストの要件を見直したうえで、まずは6社のベンダーを候補に挙げて提案を依頼した。しかし、その中で辞退を申し出たベンダーもいたと馬場氏は振り返る。

      「約8,000台を一度にリプレースするのは、私たちにとってもこれまでにない大規模な試みでした。加えて、個室利用の需要が高まる7月までには入れ替えを完了させる必要があり、導入台数と納期の両面で、ベンダーへの要求事項の難易度は高いものになりました。半導体不足の影響もあってか、『生産が間に合いません』と辞退されたベンダーもいて、無事に実現できるだろうかと不安を覚えました」

      同社は最終的に2社のベンダーの提案を比較し、デル・テクノロジーズ(以下、デル)のデスクトップ「Dell OptiPlex 3000 スモールフォームファクター」を採用した。最大128GBのDDR5メモリーと第13世代インテル®CoreTM i5-13500を搭載し、コンパクトでスタイリッシュな外観を特長とする同製品に対して、「インテル®CoreTM i7プロセッサーよりも安価でありながらビジネス利用の会員様もストレスなく利用できる十分なスペックだと判断しました」と馬場氏は話す。またコンパクトなデザインについては、「個室の圧迫感を緩和しつつ、モニターも大きめのものを置けるようになることがメリットです」と、スペースの限られた個室空間との相性の良さを評価する。

    • 電話サービスと出張修理サービス統合型の保守サービスが決め手に

      デルの製品を採用した理由として、保守サービスもポイントになったという。デルでは、テクニカル電話サポートとサービスエンジニア派遣による出張修理サービスを統合した保守体制により、ハードウェアに発生した技術的な問題や障害を早急に解決する。

      「2社のベンダーで最終比較したとき、スペックやコストで大きな差はありませんでした。その中でデルの製品を選んだ決め手は、手厚い保守体制です。これまでの保守はセンドバック方式だったため、故障のたびにPCを従業員が段ボールで梱包して発送しなければなりませんでした。従業員の業務負荷が大きいうえに、修理が終わってから届くまでにかなり時間がかかってしまうケースもありました」

      複合カフェにとってPCは欠かせない存在である。万が一PCにトラブルがあれば、その対応が終わるまではその席が使えないことになってしまう。「店舗の従業員の手間を省力化し、修理の期間も極力短くしたいという思いがあり、デルの保守サービスはまさにそれに応えてくれるものでした」と馬場氏は語る。

    • グローバルベンダーならではの安定供給で予定通り8,127台を導入

      2022年12月、同社はデルDell OptiPlex 3000 スモールフォームファクター8,127台の導入を決定。2023年3月から順次製品が納品され、段階的に各店舗での入れ替え作業が進行している。同社が示した当初の要件通り、7月中には対象端末すべてのリプレースが完了する予定だ。馬場氏はその対応力をこう評価する。

      「当社側の発注決定が遅くなり、厳しい納期でお願いすることになりましたが、すぐに手配していただき問題なく導入が進みました。この安心感はグローバルでの調達が可能なデルならではだと感じています」

      導入したPCに関して、現時点では端末の大きなトラブルはまだ発生していないとのことだが、今後トラブルが発生した際の保守についても、安心や経営面でのメリットを感じていると文昭氏は語る。

      「PCにトラブルがあったとき、従来はその都度従業員が修理のために発送する手間が発生していました。今後は、サービスエンジニアの方に店舗までお越しいただき、場合によってはその場で修理してもらえるのでとても心強いですね。我々は、入退店の自動化など今後業務のさらなる省人化を進めており、その取り組みにも合致するものでした」

      さらに、馬場氏が言及するのが、修理対応に伴うコスト予測のメリットだ。

      「以前のベンダーは保守範囲が狭く、対応を依頼するたびに費用が発生していたので、故障対応が年間で経営にどれだけ影響を与えられるかを予測できませんでした。今回加入した保守プランは、対応回数に上限はあるものの、過失による破損もカバーしてもらえます。これは、いろいろな会員様にご利用いただく快活CLUBのような業態にはとてもありがたいサービスです。例えば会員様が飲み物をこぼしてしまうなど、予期せぬトラブルがつきものですから。そうした場合も保守範囲内として対応していただき、定額の保守費用のおかげでITコストの見通しも立てやすくなりました」

    • 全ての会員に向けてさらに快適な空間を提供していきたい

      PCを利用する会員の利便性向上と保守にあたる従業員の負荷軽減を目指し、OptiPlex 3000 スモールフォームファクターを採用した同社。半導体不足が叫ばれる中で、デルの調達力で発注からわずか3カ月で納品というスピード感を実現し、約8,000台のPCを入れ替えるという快活フロンティアの過去実績の中でも最大規模のリプレースを着実に進めている。

      同社は2022年に複合カフェ「スペースクリエイト自遊空間」を展開する株式会社ランシステムの子会社化を発表しており、今後は複合カフェ事業のさらなる拡大が期待される同社。事業展開への展望やデルへの期待について、最後に馬場氏は次のように語る。

      「快活CLUBは、これからも複合カフェ業界を牽引すべく、全ての会員様により快適な空間を提供していきたいと考えています。その中でPCはとても重要なハードウェアの1つ。です。技術躍進も早いですが、5~6年のリース期間の中で陳腐化しない高性能かつコストパフォーマンスに優れた製品を今後も見極めて導入していきたいです。デルにはPC以外にも有効な提案をいくつもいただき、現在はサーバー導入などに向けて検討を進めていますので、引き続きいろいろな側面での支援を期待しています」

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    • お客様名 : 株式会社快活フロンティア

      業種 : エンターテイメント業

      場所 : 日本/神奈川

      • ソリューション