デジタルテクノロジー株式会社
お客様の事例 デジタルテクノロジー株式会社:セキュリティ対策事例
ビジネス課題
導入効果
- 圧縮・重複排除機能を活用し、従来の約8倍バックアップ世代数が取得可能に
- 従来は困難だった週次フルバックアップの確実な取得を実現
- DD Boostによる効率的かつセキュアなデータ転送を実現
- バックアップにまつわる運用管理負担を大幅に軽減することに成功
- サードパーティ製品との組み合わせで顧客ニーズに最適なソリューションを提供
「高効率な圧縮・重複排除機能を装備し、サードパーティ製品とも柔軟に連携できるDell PowerProtect DDは、当社のデータ保護ソリューションに欠かせないプロダクトです。 今回も、お客様の重要なデータを守るという課題に大いに貢献してくれました」
ソリューション営業部 ソリューションビジネスユニット
ユニットマネージャー
梶野 卓氏
ソリューション営業部 ソリューションビジネスユニット
ユニットマネージャー
梶野 卓氏
ITインテグレーション部 ソリューションユニット
マネージャー
菊地 孝宣氏
幅広いサードパーティ製品を活用し顧客のデータ保護ニーズに最適なソリューションを提供
「お客様の立場に立ったソリューション提供が行えるのが当社の強み。プリセールスの段階からエンジニアも参画し、お客様に本当に必要なものは何なのかを見極めることで、最適なインフラ環境をご提供するよう心掛けています」と話すのは、同社ソリューション営業部ソリューションビジネスユニット ユニットマネージャーの梶野卓氏。特に中堅・中小のユーザー企業においては、専任のIT人材が不足しているケースも多いため、導入後の運用も見据えたきめ細かい対応を行っていると続ける。
加えて、近年ではバックアップ/データ保護領域に課題を抱える顧客が増えており、それぞれの顧客課題に対する解決提案に力を入れているとのこと。日々の業務を支えるシステムやデータは、企業にとってまさにビジネスの生命線だ。これをしっかりと保護することは、確実な事業継続を果たす上で重要なポイントとなる。しかも最近では、ランサムウェア対策やサイバーレジリエンス強化の面でも、バックアップの重要性が高まりつつある。万一サイバー攻撃の被害を受けた際には、バックアップデータがビジネスを守る最後の砦となるからだ。同社ITインテグレーション部ソリューションユニット マネージャー菊地孝宣氏は「お客様によっては、バックアップの目的がデータ損失防止なのか、それともランサムウェア対策なのか判然としていないケースも見受けられます。そこで、お客様の課題や目的をきちんと整理し、幅広いサードパーティ製品の中から最適なものを提案することで、適切な形でデータを保護できるようご支援しています」と語る。
バックアップシステムに数多くの課題を抱えるユーザー企業の環境改善に着手
新バックアップシステムの導入にあたっては、大量のシステム/データを短時間でバックアップできること、並びに2次バックアップをテープ装置からクラウドへ移行することが要件として掲げられた。さらに、もう一つのポイントが、既存バックアップシステムでは考慮されていなかったランサムウェア対策である。最近では製造業を狙ったサイバー攻撃が多発している上に、中堅・中小企業が標的となるケースも多い。ユーザー企業が被害に遭うことの無いよう、同社としても先進的なランサムウェア対策機能を提案に盛り込むべきと判断。そのための製品として選ばれたのが、圧縮・重複排除バックアップアプライアンス「Dell PowerProtect DD3300」(以下、PowerProtect DD)であった。
「『DD Boost』をはじめとして、セキュリティ/サイバーレジリエンス強化に役立つ機能が充実している点もDell PowerProtect DDの良さですね。 今後は他のお客様に対しても、このメリットを積極的に訴求していきたいと思います」
ITインテグレーション部 ソリューションユニット
マネージャー
菊地 孝宣氏
高効率な圧縮・重複排除機能とサードパーティ製品との柔軟な連携性 並びにセキュリティ面での利点を評価しDell PowerProtect DDを採用
菊地氏はその理由を「まず一つ目は、ブロックレベルでの高効率な重複排除機能を備えている点です。他のストレージの場合には、あまりバックアップの世代数を多く取過ぎると、すぐに容量が逼迫してしまいます。その点、PowerProtect DDは非常に重複排除が効きますので、世代数が増えてもそれほど実容量は増えません。この結果、安心して複数世代のバックアップを取得することができます」と語る。さらにPowerProtect DDには、圧縮・重複排除プロセスの一部をバックアップサーバー側に分散させることで、データ転送量の削減や時間短縮を図る「DD Boost」機能も装備されている。これにより大量の大容量データを効率的、かつ高速にバックアップすることができるのだ。
加えてDD Boostには、セキュリティ面でも大きなメリットがある。ストレージとの通信に一般的なCIFS/NFSなどのプロトコルとは異なる独自プロトコルを使用するため、万一ネットワーク内に脅威が侵入したとしてもデータにアクセスされる心配はない。「しかもDD Boostは、デル・テクノロジーズ製品だけでなく、サードパーティ製のバックアップソフトも幅広くサポートしています。このため、自社製ソフトウェアしかサポートしない他のバックアップアプライアンスのように、選択肢が限られてしまうようなことがありません。こうしたエコシステムの広さも、当社がPowerProtect DDを選択する大きな決め手になっています」と梶野氏は強調する。また菊地氏も「セキュリティユーザーを作成することで、一人のユーザーの認証だけではデータ消去が行えないようにできるなど、DD Boost以外にもセキュリティに配慮した機能がいろいろ備わっている点も高く評価しています」と語る。
バックアップの高速化と運用負荷軽減に成功 ランサムウェア対策も実現
さらに見逃せないのが、セキュリティ/サイバーレジリエンスを強化できた点だ。前述のDD Boostによる独自プロトコル転送に加えて、2次バックアップ先のオブジェクトストレージサービス上でもデータ改ざん防止機能を適用可能。これにより、バックアップデータを暗号化されてしまうリスクを大幅に低減可能。「テープからクラウドへ移行したことで、煩雑なテープ運用からも解放。万一の事態に備えるためのリストアテストなども容易に行えるようになりました」と梶野氏は語る。
こうしてユーザー企業の課題を無事解決した同社では、今後も同様の悩みを抱える企業へのソリューション提供を推進していく考えだ。「バックアップの基本である『3-2-1ルール』はもちろん、ランサムウェア対策としてイミュータブル環境を加えても導入可能なコストと、実現可能な運用プロセスでご提供できるのが当社ソリューションの大きな特長です。より多くのお客様にこのメリットを訴求し、これからもお客様のデータ保護、ひいてはビジネス継続の一助となるご提案をしてまいります」と梶野氏は抱負を語る。
デル・テクノロジーズとのパートナーシップにも、大きな期待が掛けられている。「お客様の環境やニーズによってソフトウェア/サービスの組み合わせは異なってきますが、ストレージについてはPowerProtect DDが基本となります。それだけにデル・テクノロジーズには、今後とも技術支援や情報提供などを通して、当社の取り組みを支えてもらいたいですね」と菊地氏は述べた。

