VNC クライアントを使用したリモートサーバーの管理
標準 VNC オープンクライアントを使用し、デスクトップと、Dell Wyse PocketCloud などのモバイルデバイスの両方を使用して、リモートサーバーを管理することができます。データセンター内のサーバーの機能が停止したとき、iDRAC またはオペレーティングシステムは、管理ステーション上のコンソールに警告を送信します。コンソールはモバイルデバイスに必要な情報を電子メールまたは SMS で送信して、管理ステーション上で VNC ビューアアプリケーションを起動します。この VNC ビューアはサーバー上の OS/ ハイパーバイザに接続して、必要な対応策を実行するためにホストサーバーのキーボード、ビデオ、およびマウスへのアクセスを提供します。VNC クライアントを起動する前に、VNC サーバーを有効にして、iDRAC で VNC サーバーのパスワードや VNC ポート番号、SSL 暗号化、タイムアウト値などの設定を行う必要があります。これらの設定は iDRAC ウェブインタフェースまたは RACADM を使用して行うことができます。
注: VNC 機能はライセンスされており、iDRAC Enterprise ライセンスで使用できます。
RealVNC や Dell Wyse PocketCloud など、多くの VNC アプリケーションまたはデスクトップクライアントから選択することができます。
2つのVNCクライアント セッションを同時にアクティブ化することができます。2つめのセッションは読み取り専用モードです。
VNC セッションがアクティブである場合、仮想メディアは、仮想コンソールビューアではなく 仮想コンソールの起動 でしか起動できません。
ビデオ暗号化が無効になっている場合、VNCクライアントはRFBハンドシェイクを直接開始し、SSLハンドシェイクは必要ありません。VNCクライアント ハンドシェイク(RFBまたはSSL)中に、別のVNCセッションがアクティブであるか、仮想コンソール セッションが開いている場合、新しいVNCクライアント セッションは拒否されます。最初のハンドシェイクが完了すると、VNCサーバーは仮想コンソールを無効にし、仮想メディアのみを許可します。VNCセッションが終了すると、VNCサーバーは仮想コンソールの元の状態を復元します(有効または無効)。
注: - VNCセッションの起動中にRFBプロトコル エラーが発生した場合は、VNCクライアント設定を高品質に変更してから、セッションを再起動します。
- iDRAC NICが共有モードで、ホストシステムの電源を入れ直すと、ネットワーク接続は数秒間失われます。この間、アクティブなVNCクライアントで操作を実行すると、VNCセッションは閉じることがあります。タイムアウト(iDRAC Webインターフェイスの[サービス]ページのVNCサーバー設定で設定された値)を待ってから、VNC接続を再確立する必要があります。
- VNCクライアント ウィンドウが60秒以上最小化されていると、クライアント ウィンドウは閉じます。新しいVNCセッションを開く必要があります。VNCクライアント ウィンドウを60秒以内に最大化すると、引き続き使用できます。