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Integrated Dell Remote Access Controller 8(iDRAC8)および iDRAC7 v2.20.20.20 ユーザーズガイド

iDRAC サービスモジュール監視機能

iDRAC サービスモジュールは、次の対象を監視する機能を備えています。
  • オペレーティングシステム(OS)情報の表示
  • Lifecycle Controller ログのオペレーティングシステムログへの複製
  • システムの自動リカバリオプションの実行
  • Windows Management Instrumentation(WMI)管理プロバイダの設定
  • テクニカルサポートのレポートと統合します。これは、iDRAC サービスモジュールバージョン 2.0 以降がインストールされている場合のみ該当します。詳細については、「 テクニカルサポートレポートの生成」を参照してください。
  • NVMe PCIe SSD を取り外す準備をします。詳細については、「 NVMe PCIe SSD の取り外し準備」を参照してください。
  • 注: Windows Management Instrumentation プロバイダ、iDRAC 経由での NVMe PCIe SDD の取り外し準備、およびテクニカルサポートレポート OS 収集の自動化などの機能がサポートされるのは、最小ファームウェアバージョン 2.00.00.00 以降搭載の Dell PowerEdge サーバーのみです。

オペレーティングシステム情報

OpenManage Server Administrator は現在、オペレーティングシステムの情報とホスト名を iDRAC と共有しています。iDRAC サービスモジュールは、OS 名、OS バージョン、完全修飾ドメイン名(FQDN)といった同様の情報を iDRAC で提供します。デフォルトでは、この監視機能は有効になっています。OpenManage Server Administrator がホスト OS にインストールされている場合、この機能は無効になっていません。

iDRAC サービスモジュール 2.0 では、OS ネットワークインタフェース監視によってオペレーティングシステム情報機能が強化されています。iDRAC 2.00.00.00 で iDRAC サービスモジュールのバージョン 2.0 を使用すると、オペレーティングシステムのネットワークインタフェースの監視が開始されます。この情報を表示するには、iDRAC ウェブインタフェース、RACADM、または WSMAN を使用します。詳細については、「 ホスト OS で使用可能なネットワークインタフェースの表示」を参照してください。

2.00.00.00 よりも前のバージョンの iDRAC で iDRAC サービスモジュールのバージョン 2.0 を使用する場合、OS 情報機能による OS ネットワークインタフェース監視は行われません。

OS ログへの Lifecycle ログの複製

iDRAC でこの機能を有効にすると、それ以降、Lifecycle Controller ログを OS ログに複製することができます。これは、OpenManage Server Administrator で実行されるシステムイベントログ(SEL)の複製と同様の機能です。 OS ログ オプションがターゲットとして選択されているすべてのイベント( 警告 ページ内、または同様の RACADM またはWSMAN インタフェース内)は、iDRAC サービスモジュールを使用して OS ログに複製されます。OS ログに含まれるデフォルトのログのセットは、SNMP の警告またはトラップに設定されたものと同じです。

iDRAC サービスモジュールは、オペレーティングシステムが動作していない時に発生したイベントもログします。この iDRAC サービスモジュールが実行する OS のログの記録は、Linux ベースのオペレーティングシステム向けの IETF シスログ規格に基づいています。
  • 注: iDRAC サービスモジュールバージョン 2.1 以降では、iDRAC サービスモジュールインストーラを使用して Windows OS ログ内での Lifecycle Controller ログのレプリケーション場所を設定できます。場所の設定は、iDRAC サービスモジュールのインストール時、または iDRAC サービスモジュールインストーラの変更時に行うことができます。

OpenManage Server Administrator がインストールされている場合は、この監視機能は、OS のログ内の SEL エントリの重複を避けるために無効に設定されます。

システムの自動リカバリオプション

ASR 機能はハードウェアベースのタイマーです。ハードウェアに障害が発生した場合、正常性監視が呼び出されないことがありますが、電源スイッチがオンになった場合と同様にサーバーがリセットされます。ASR は、継続的にカウントダウンする「ハートビート」タイマーを使用して実装されています。正常性監視では、カウンタがゼロにならないようカウンタを頻繁にリロードします。ASR がゼロまでカウントダウンすると、オペレーティングシステムがハングアップしたとみなされ、システムは自動的に再起動を試行します。

サーバーの再起動、電源の入れ直し、指定時間経過後の電源オフといった、システムの自動リカバリ動作を実行することができます。この機能を有効にできるのは、オペレーティングシステムのウォッチドッグタイマーが無効になっている場合のみです。OpenManage Server Administrator がインストールされている場合は、この監視機能は、ウォッチドッグタイマーの重複を避けるために無効になります。

Windows Management Instrumentation プロバイダ

WMI は、オペレーティングシステムインタフェースを提供する Windows ドライバモデルに対する拡張の一式で、これを介して計装コンポーネントが情報と通知を提供します。WMI は、サーバーハードウェア、オペレーティングシステム、およびアプリケーションを管理するための Distributed Management Task Force(DMTF)からの Web-Based Enterprise Management(WBEM)および Common Information Model(CIM)規格の Microsoft の実装です。WMI プロバイダは、Microsoft System Center などのシステム管理コンソールとの統合に役立ち、Microsoft Windows サーバーを管理するためのスクリプト記述を可能にします。

iDRAC でWMI オプションを有効または無効にすることができます。iDRAC は、iDRAC サービスモジュールを使用して WMI クラスを表示し、サーバーの正常性情報を提供します。デフォルトでは、WMI 機能は有効になっています。iDRAC サービスモジュールは、WMI 経由で iDRAC の WSMAN 監視クラスを表示します。クラスは root/cimv2/dcim 名前空間に表示されます。

これらのクラスには、標準の WMI クライアントインタフェースを使用してアクセスできます。詳細については、プロファイルマニュアルを参照してください。

次の例では DCIM_account クラスを使用して、iDRAC サービスモジュールで提供される WMI 情報機能を説明します。サポートされるクラスとプロファイルの詳細については、Dell TechCenter にある WSMAN プロファイルマニュアルを参照してください。
CIM インタフェース WinRM WMIC PowerShell
クラスのインスタンスを列挙します。
winrm e wmi/root/cimv2/dcim/dcim_account
wmic /namespace:\\root\cimv2\dcim PATH dcim_account
Get-WmiObject dcim_account -namespace root/cimv2/dcim
特定のクラスのインスタンスを取得します。
winrm g wmi/root/cimv2/dcim/DCIM_Account?CreationClassName=DCIM_Account+Name=iDRAC.Embedded.1#Users.2+SystemCreationClassName=DCIM_SPComputerSystem+SystemName=systemmc
wmic /namespace:\\root\cimv2\dcim PATH dcim_account where Name="iDRAC.Embedded.1#Users.16"
Get-WmiObject -Namespace root\cimv2\dcim -Class dcim_account -filter "Name='iDRAC.Embedded.1#Users.16'"
インスタンスの関連付けされたインスタンスを取得します。
winrm e wmi/root/cimv2/dcim/* -dialect:association -filter:{object=DCIM_Account?CreationClassName=DCIM_Account+Name=iDRAC.Embedded.1#Users.1+SystemCreationClassName=DCIM_SPComputerSystem+SystemName=systemmc}
wmic /namespace:\\root\cimv2\dcim PATH dcim_account where Name='iDRAC.Embedded.1#Users.2' ASSOC 
Get-Wmiobject -Query "ASSOCIATORS OF {DCIM_Account.CreationClassName='DCIM_Account',Name='iDRAC.Embedded.1#Users.2',SystemCreationClassName='DCIM_SPComputerSystem',SystemName='systemmc'}"
                                                   -namespace root/cimv2/dcim
                                                
インスタンスの参照を取得します。
winrm e wmi/root/cimv2/dcim/* -dialect:association –associations -filter:{object=DCIM_Account?CreationClassName=DCIM_Account+Name=iDRAC.Embedded.1#Users.1+SystemCreationClassName=DCIM_SPComputerSystem+SystemName=systemmc}
適用なし
Get-Wmiobject -Query "REFERENCES OF {DCIM_Account.CreationClassName='DCIM_Account',Name='iDRAC.Embedded.1#Users.2',SystemCreationClassName='DCIM_SPComputerSystem',SystemName='systemmc'}"
                                                   -namespace root/cimv2/dcim
                                                

OpenManage Server Administrator と iDRAC サービスモジュールの共存

システムで、OpenManage Server Administrator と iDRAC サービスモジュールの両方を共存させて、正常かつ個別に機能させることができます。

iDRAC サービスモジュールのインストール中に監視機能を有効にしている場合、インストールが完了した後に iDRAC サービスモジュールが OpenManage Server Administrator の存在を検知すると、iDRAC サービスモジュールは重複している監視機能一式を無効にします。OpenManage Server Administrator が実行されている場合は、iDRAC サービスモジュール はOS および iDRAC にログインした後で重複した監視機能を無効にします。

これらの監視機能を iDRAC インタフェースを介して後で再度有効にすると、同じチェックが実行され、OpenManage Server Administrator が実行されているかどうかに応じて、各機能が有効になります。


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