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Integrated Dell Remote Access Controller 8(iDRAC8)および iDRAC7 v2.20.20.20 ユーザーズガイド

コントローラのプロパティの設定

コントローラについて次のプロパティを設定することができます。
  • 巡回読み取りモード(自動または手動)

  • 巡回読み取りモードが手動に設定されている場合の巡回読み取りの開始または停止

  • 未設定領域の巡回読み取り

  • 整合性チェックモード

  • コピーバックモード

  • ロードバランスモード

  • 整合性チェック率

  • 再構築率

  • BGI 率

  • 再構成率

  • 拡張自動インポート外部設定

  • セキュリティキーの作成または変更

  • 注: RACADM ではなく、iDRAC ウェブインタフェースを使用して、未設定領域の巡回読み取りプロパティを設定できます。

コントローラのプロパティを設定するには、ログインおよびサーバー制御の権限を持っている必要があります。

巡回読み取りモードに関する考慮事項

巡回読み取りは、ディスクの故障とデータの損失または破壊を防止するために、ディスクエラーを検出します。

次の状況では、巡回読み取りが物理ディスク上で実行されません。
  • 物理ディスクが仮想ディスクに含まれていない、またはホットスペアとして割り当てられていない。
  • 物理ディスクは、次のタスクのうち 1 つを実行している仮想ディスクに含まれます。
    • 再構築
    • 再構成または再構築
    • バックグラウンド初期化
    • 整合性チェック
さらに、巡回読み取り操作は高負荷の I/O 動作中は一時停止され、その I/O が終了すると再開されます。
  • 注: 自動モードにおいて巡回読み取りタスクが実行される頻度に関する詳細については、お使いのコントローラのマニュアルを参照してください。
  • 注: コントローラ内に仮想ディスクがない場合、 開始停止などの巡回読み取りモード動作はサポートされません。iDRAC インタフェースを使用して動作を正常に呼び出すことはできますが、関連付けられているジョブが開始すると操作は失敗します。

負荷バランス

負荷バランス プロパティを使用すると、同一エンクロージャに接続されたコントローラポートまたはコネクタを両方自動的に使用して、I/O 要求をルートできます。このプロパティは、SAS コントローラでのみ使用可能です。

BGI 率

PERC コントローラでは、冗長仮想ディスクのバックグラウンド初期化が仮想ディスクの作成 0~5 分後に自動的に開始されます。冗長仮想ディスクのバックグラウンド初期化によって、仮想ディスクは冗長データの維持と書き込みパフォーマンスの向上に備えます。たとえば、RAID 5 仮想ディスクのバックグラウンド初期化完了後、パリティ情報が初期化されます。RAID 1 仮想ディスクのバックグラウンド初期化完了後は、物理ディスクがミラーリングされます。

バックグラウンド初期化プロセスは、コントローラが、後に冗長データに発生するおそれのある問題を識別し、修正するのに役立ちます。この点では、バックグラウンド初期化プロセスは整合性チェックに似ています。バックグラウンド初期化は、完了するまで実行する必要があります。キャンセルすると、0~5 分以内に自動的に再開されます。バックグラウンド初期化の実行中は、読み取りや書き込みなどの一部のプロセスは操作可能です。仮想ディスクの作成のような他の処理はバックグラウンド初期化と同時に実行することはできません。これらのプロセスによって、バックグラウンド初期化はキャンセルされます。

0~100 % の範囲で設定可能なバックグラウンド初期化率は、バックグラウンド初期化タスクの実行専用のシステムリソースの割合を表します。0 % では、コントローラに対するバックグラウンド初期化の優先順位が最も低く、完了までに最も時間がかかり、システムパフォーマンスへの影響が最も少ない設定となります。バックグラウンド初期化率 0 % は、バックグラウンド初期化の停止や一時停止を意味するものではありません。100 % では、バックグラウンド初期化はコントローラに対して最優先になります。バックグラウンド初期化の時間が最短になりますが、システムパフォーマンスへの影響が最も高く設定されます。

整合性チェック

整合性チェック タスクは、冗長(パリティ)情報の正確さを検証します。このタスクは冗長仮想ディスクにのみ適用されます。必要なときは、整合性チェック タスクが冗長データを再構築します。仮想ディスクが失敗した冗長性状態にある場合、整合性チェックを実行することによって、仮想ディスクを準備完了状態に戻すことができる可能性があります。

0~100 % の範囲で設定可能な整合性チェック率は、整合性チェック タスクの実行専用のシステムリソースの割合を表します。0 % では、コントローラに対する整合性チェックの優先順位が最も低く、完了までに最も時間がかかり、システムパフォーマンスへの影響が最も少ない設定となります。整合性チェック率 0 % は、整合性チェックの停止や一時停止を意味するものではありません。100 % では、整合性チェックはコントローラに対して最優先になります。整合性チェックの時間が最短になりますが、システムパフォーマンスへの影響が最も高く設定されます。

セキュリティキーの作成または変更

コントローラのプロパティを設定するときは、セキュリティキーを作成したり、変更したりすることができます。コントローラの暗号化キーを使用して SED へのアクセスをロックまたはロック解除します。暗号化キーは、暗号化対応コントローラ 1 台につき 1 つのみ作成できます。セキュリティキーはローカルキー管理(LKM)機能を使用して管理されます。LKM を使用して、キー ID と、仮想ディスクの保護に必要なパスワードまたはキーを生成します。LKM を使用している場合、セキュリティキー識別子とパスフレーズを指定して暗号化キーを作成する必要があります。

このタスクは、HBA モードで実行されている PERC ハードウェアコントローラではサポートされません。

「保留中の操作に追加」モードにおいてセキュリティキーを作成し、ジョブが作成されていない状態においてセキュリティキーを削除すると、「セキュリティキーの作成」の保留中の操作がクリアされます。


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