RACADM を使用した複数の iDRAC の設定
RACADM を使用して、同じプロパティで 1 つまたは複数の iDRAC を設定できます。グループ ID とオブジェクト ID を使用して特定の iDRAC のクエリを実行すると、RACADM は取得した情報から設定ファイルを作成します。他の iDRAC にファイルをインポートして、同様にこれらを設定します。
注:
- 設定ファイルには、特定のサーバに適用される情報が入っています。この情報は、さまざまなオブジェクトグループの下で整理されています。
- いくつかの設定ファイルには固有の iDRAC 情報(静的 IP アドレスなど)が含まれており、そのファイルを他の iDRAC にインポートする前に、あらかじめその情報を変更しておく必要があります。
またシステム設定プロファイル(SCP)では、RACADM を使用して複数の iDRAC を設定することもできます。SCP ファイルには、コンポーネント設定情報が入っています。このファイルをターゲットシステムにインポートすると、BIOS、iDRAC、RAID、NIC の設定が適用されます。詳細については、https://www.dell.com/support/home/ja-jp//products?app=manuals にある『XML 設定ワークフロー』ホワイトペーパーを参照してください。
設定ファイルを使用して複数の iDRAC を設定するには、次の手順を実行します。
- 次のコマンドを使用して、必要な設定を含むターゲット iDRAC をクエリします。
racadm get -f <file_name>.xml -t xml -c iDRAC.Embedded.1
コマンドは iDRAC 設定を要求し、設定ファイルを生成します。
注: get -f を使用した iDRAC 設定のファイルへのリダイレクトは、ローカルおよびリモート RACADM インタフェースでのみサポートされています。
注: 生成された設定ファイルにはユーザーパスワードは含まれていません。
get コマンドは、グループ内のすべての設定プロパティ(グループ名とインデックスで指定)と、ユーザーのすべての設定プロパティを表示します。
- 必要に応じて、テキストエディタを使用して設定ファイルに変更を加えます。
注: このファイルは、単純なテキストエディタで編集することをお勧めします。RACADM ユーティリティは、ASCII テキストパーサを使用します。何らかの書式設定によってパーサが混乱すると、RACADM データベースが破損する可能性があります。
- ターゲット iDRAC で、次のコマンドを使用して設定を変更します。
racadm set -f <file_name>.xml -t xml
情報が他の iDRAC にロードされます。set コマンドで、ユーザーとパスワードのデータベースを Server Administrator と同期させます。
- racadm racreset コマンドで、ターゲットの iDRAC をリセットします。