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Integrated Dell Remote Access Controller 9(iDRAC9) バージョン3.00.00.00ユーザーズ ガイド

デバイスファームウェアのアップデート

iDRAC では、Lifecycle Controller アップデートを使用することによって iDRAC、BIOS、および以下のようなすべてのデバイスファームウェアをアップデートできます。
  • Fibre Channel(FC)カード
  • 診断
  • オペレーティングシステムドライバパック
  • ネットワークインタフェースカード(NIC)
  • RAID コントローラ
  • 電源装置ユニット(PSU)
  • NVMe PCIe デバイス
  • SAS/SATA ハードドライブ
  • 内部および外部エンクロージャのバックプレーンアップデート
  • OS コレクタ
注意: PSU ファームウェアのアップデートは、システム設定と PSU モデルによって数分かかる場合があります。PSU の損傷を避けるため、PSU ファームウェアのアップデート中に、アップデートプロセスを中断したりシステムの電源を入れたりしないでください。

必要なファームウェアを iDRAC にアップロードする必要があります。アップロードの完了後に、デバイスにインストールされている現在のバージョンのファームウェアと適用中のバージョンが表示されます。アップロード中のファームウェアが有効でない場合は、エラーメッセージが表示されます。再起動を必要としないアップデートは即時に適用されます。システム再起動を必要とするアップデートはステージングされ、次のシステム再起動時に実行されるようにコミットされます。すべてのアップデートを実行するために必要なシステム再起動は 1 回のみです。

ファームウェアのアップデート後、システムインベントリ ページにアップデートされたファームウェアバージョンが表示され、ログが記録されます。

サポートされているファームウェアイメージファイルの種類は、以下の通りです。
  • .exe — Windows ベースの Dell Update Package(DUP)
  • .d9 - iDRAC と Lifecycle Controller ファームウェアの両方が含まれています。

.exe 拡張子のファイルには、システム制御権限が必要です。リモートファームウェアアップデートのライセンス対象機能、および Lifecycle Controller が有効になっている必要があります。

.d9 拡張子のファイルには、設定権限が必要です。

注: iDRAC ファームウェアのアップグレード後、NTP を使用して iDRAC 時間をリセットするまで、Lifecycle Controller ログに表示されるタイムスタンプに違いが生じる場合があります。Lifecycle ログは、iDRAC 時間がリセットされるまで BIOS 時間を表示します。
ファームウェアアップデートは、次の方法で実行できます。
  • ローカルシステムまたはネットワーク共有からサポートするイメージタイプを 1 つずつアップロード。
  • FTP、TFTP、HTTP、または HTTPS サイト、または Windows DUP と対応するカタログファイルを含むネットワークリポジトリに接続。

    Dell Repository Manager を使用して、カスタムリポジトリを作成することができます。詳細については、『Dell Repository Manager Data Center ユーザーズガイド』を参照してください。iDRAC は、BIOS とシステムにインストールされたファームウェアとの間の差異レポートと、リポジトリで利用可能なアップデートを提供できます。リポジトリに含まれる適用可能なすべてのアップデートはシステムに適用されます。この機能は iDRAC Enterprise ライセンスで使用可能です。

  • カタログファイルおよびカスタムリポジトリを使用した定期的な自動ファームウェアアップデートをスケジューリング。
iDRAC ファームウェアのアップデートに使用できる複数のツールとインタフェースがあります。次の表は、iDRAC ファームウェアにのみ適用されます。次の表は、サポートされているインタフェース、イメージファイルのタイプ、およびファームウェアのアップデートの際に Lifecycle Controller を有効状態にする必要があるかどうかを示します。
表 1. イメージファイルのタイプと依存関係
.D9 イメージ iDRAC DUP
インタフェース 対応 LC の有効化が必要 対応 LC の有効化が必要
BMCFW64.exe ユーティリティ 該当なし
Racadm FWUpdate(古い) 該当なし
Racadm Update(新しい)
iDRAC UI
WSMan
帯域内 OS DUP 該当なし

次の表は、ファームウェアが特定のコンポーネントに対してアップデートされた場合にシステムの再起動が必要となるかどうかを示しています。

注: 複数のファームウェアのアップデートを帯域外の方法で適用する場合、アップデートは不要なシステム再起動の回数を減らすため、最も効率的な順序で行われます。
表 2. ファームウェアアップデート — 対応コンポーネント
コンポーネント名 ファームウェアのロールバックをサポートしていますか(はい、または、いいえ) 帯域外 — システム再起動の必要性 帯域内 — システム再起動の必要性 Lifecycle Controller GUI — 再起動の必要性
診断
オペレーティングシステムのドライバパック
Lifecycle Controller 使用 iDRAC なし*
BIOS
RAID コントローラ
バックプレーン
エンクロージャ
NIC
電源ユニット
CPLD
FC カード
NVMe PCIe SSD ドライブ
SAS/SATA ハードドライブ
CMC(PowerEdge FX2 サーバー)
OS コレクタ

「*」は、システムの再起動は不必要であっても、アップデートの適用には iDRAC の再起動が必要であることを示しています。iDRAC 通信と監視は一時的に中断される場合があります。

アップデートを確認する場合、使用可能としてマークされたバージョンが、必ずしも使用可能な最新バージョンであるとは限りません。アップデートをインストールする前に、選択したバージョンが現在インストールされているバージョンより新しいことを確認してください。iDRAC が検出するバージョンを制御する場合は、Dell Repository Manager(DRM)を使用してカスタムリポジトリを作成し、アップデートの確認にそのリポジトリを使用するように iDRAC を設定します。


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