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Dell EMC PowerVault ME4 Series ストレージ システム 管理者ガイド

RAIDレベルについて

RAIDコントローラにより、複数ディスクに分散したストレージであるディスク グループのセット アップと管理が可能になります。これは、RAIDコントローラに常駐するファームウェアによって実行されます。RAIDとは、ストレージ容量の一部に冗長データを保存することにより、フォールト トレランスを達成するディスク グループのことです。ディスク グループ内のディスクに障害が発生した場合、システムは冗長データを使用してデータを再構築できます。

ADAPTデータ保護レベルの説明については、「ADAPTについて」を参照してください。

注: アプリケーションに最適なRAIDレベルを選択することにより、パフォーマンスを向上させます。
後述の表には次の目的があります。
  • 異なるアプリケーションに適したRAIDレベルの例を提供します。
  • 異なるRAIDレベルの機能を比較します。
  • 異なるRAIDレベルの拡張機能について説明します(リニア ディスク グループ)。
  • 異なるRAIDレベルで選択するディスクの数を提案します(仮想ディスク グループ)。
  • 異なるRAIDレベルの拡張機能について説明します。
注: NRAID、RAID 0、RAID 3(リニアのみ)のディスク グループを作成するには、CLIのadd disk-groupコマンドを使用する必要があります。このコマンドの詳細については、『Dell EMC PowerVault ME4 Series Storage System CLI Guide』を参照してください。
注: RAID 1、RAID 5、RAID 6、RAID 10、ADAPT仮想ディスク グループのみ作成できます。
表 1. アプリケーション例とRAIDレベルアプリケーション例とRAIDレベル
アプリケーション RAID レベル
複数のオペレーティング システムのテストまたはソフトウェア開発(冗長性が問題とならない場合) NRAID
高速一時ストレージまたはグラフィック、ページ レイアウト、およびイメージ レンダリング用のスクラッチ ディスク 0
ワークグループ サーバ 1または10
ビデオの編集と制作 3
ネットワーク オペレーティング システム、データベース、高可用性アプリケーション、ワークグループ サーバ 5
非常に大規模なデータベース、Webサーバ、ビデオ オン デマンド 50
高可用性が要求され、大規模でシーケンシャルな作業負荷を使用するミッション クリティカルな環境 6
柔軟なストレージおよび高速な再構築が必要な環境 ADAPT
表 2. RAIDレベルの比較
RAID レベル 最小ディスク数 説明 長所 短所
NRAID 1 非RAID、単一ディスクへのストライピングされていないマッピング 単一ディスクを使用して追加データを保存可能 保護されておらず、パフォーマンスも低い(ストライピングなし)
0 2 冗長性のないデータ ストライピング 最高度のパフォーマンス データ保護なし:1台のディスクで障害が発生した場合、すべてのデータが失われる
1 2 ディスクミラーリング 非常に高度なパフォーマンスとデータ保護が可能、書き込みパフォーマンスへの最小ペナルティ、単一ディスク障害に対する保護 高い冗長性コストのオーバーヘッド:すべてのデータが複製されるため、2倍のストレージ容量が必要
3 3 専用パリティ ディスクを使用したブロック レベルのデータ ストライピング 大規模でシーケンシャルなデータ要求(高速読み取り)に対する優れたパフォーマンス、単一ディスク障害に対する保護 トランザクション指向のネットワーク アプリケーションには不向き、短い書き込み(1ストライプ未満)では書き込みパフォーマンスが低下
5 3 分散パリティを使用したブロック レベルのデータ ストライピング トランザクション指向のネットワークに最適なコスト パフォーマンス、非常に高度なパフォーマンスとデータ保護、複数の同時読み取り/書き込みをサポート、大規模でシーケンシャルな要求にも最適化可能、単一ディスク障害に対する保護 書き込みパフォーマンスはRAID 0またはRAID 1よりも低速
6 4 二重分散パリティを使用したブロック レベルのデータ ストライピング 大規模のシーケンシャルな作業負荷に最適、非シーケンシャル読み取りとシーケンシャル読み取り/書き込みパフォーマンスはRAID 5に匹敵、デュアル ディスク障害に対する保護 パリティ オーバーヘッドがRAID 5の2倍であるためRAID 5よりも高い冗長性コスト、トランザクション指向のネットワーク アプリケーションに不向き、RAID 5よりも遅い非シーケンシャル書き込みパフォーマンス

10

(1+0)

4 複数のRAID 1サブグループ間でデータをストライピング 最高度のパフォーマンスとデータ保護(複数のディスク障害に対する保護) 高い冗長性コストのオーバーヘッド:すべてのデータが複製されるため、2倍のストレージ容量が必要、最低4台のディスクが必要

50

(5+0)

6 複数のRAID 5サブグループ間でデータをストライピング RAID 5よりも優れたランダム読み取り/書き取りパフォーマンスとデータ保護、RAID 5よりも多くのディスクをサポート、複数のディスク障害に対する保護 RAID 5より少ないストレージ容量
ADAPT 12 デュアル ディスク障害保護による分散イレージャー コーディング 非常に高速な再構築、スペア ディスクなし(スペア容量内蔵)、大規模ストレージ プール、簡素化された初期導入と拡張 最低12台のディスクが必要
表 3. 仮想ディスク グループのパフォーマンスを最適化するために必要なRAIDレベルごとのディスク数
RAID レベル ディスクの数(データとパリティ)
1 計2台(パリティなし)
5 計3台(データ ディスク2台、パリティ ディスク1台)、計5台(データ ディスク4台、パリティ ディスク1台)、計9台(データ ディスク8台、パリティ ディスク1台)
6 計4台(データ ディスク2台、パリティ ディスク2台)、計6台(データ ディスク4台、パリティ ディスク2台)、計10台(データ ディスク8台、パリティ ディスク2台)
10 計4~16台
ADAPT 計12~128台
表 4. RAIDレベルによるリニア ディスク グループの拡張
RAID レベル 拡張機能 最大ディスク数
NRAID 拡張できません。 1
0、3、5、6 一度に1~4台のディスクを追加できます。 16
1 拡張できません。 2
10 一度に2台または4台のディスクを追加できます。 16
50 一度に1個のサブ グループを追加できます。追加されたサブ グループには、既存の各サブ グループと同じ数のディスクを含める必要があります。 32
ADAPT 一度に最大で68台のディスクを追加できます。 128

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