FullPowerCycle
FullPowerCycleは、サーバーの補助電源をリセットする方法を提供するインターフェイス呼び出し機能です。サーバーの補助電源で動作するサーバー ハードウェアの数が増加しています。一部のサーバーに関する問題のトラブルシューティングには、サーバーの電源ケーブルを物理的に取り外して、補助電源で動作するハードウェアをリセットする必要があります。
FullPowerCycle機能を使用すれば、データセンターにアクセスせずにリモートから補助電源を接続または切断できます。
このインターフェイスを介してFullPowerCycle要求 が発行されたとき、システム電源はすぐに影響を受けません。代わりに、システムがS5状態に移行したときに照会されるフラグが設定されます。FullPowerCycle機能を有効にするには、要求コマンドの発行後に、システムのシャットダウン コマンドも発行する必要があります。このフラグがS5エントリーに設定されている場合、ACを取り外して交換するのと同様に、システムが強制的に一時的な低電力状態になります。このフラグは、システムがS5状態に入る前、システムがS0状態にあるときにはいつでも、キャンセル 機能を使用してクリアできます。
システムで異なる FullPowerCycle オプションを利用可能にすることができます。システムでFullPowerCycleの要求、ステータス取得、およびキャンセルを行うには、次のコマンドを使用します。
Windowsオペレーティング システムの場合、FullPowerCycle有効化(要求)、FullPowerCycleのキャンセル、FullPowerCycleのステータス取得の操作のメニューが使用可能です。
表 1. Windowsオペレーティング システムのFullPowerCycleコマンド ここでは、Power Shellコンソールで実行できるコマンドをいくつか説明します。
Power Shellコンソールで実行するコマンド
説明
Invoke-FullPowerCycle — request
システムでFullPowerCycleを要求します。注: サーバーのオペレーティング システムによって仮想ACパワー サイクル動作がトリガーされたというメッセージが表示されます。
Invoke-FullPowerCycle - get status
システムでFullPowerCycleのステータスを取得します。注: スケジュールされた日付と時刻にシステムがオフになるというメッセージが表示されます。
Invoke-FullPowerCycle - cancel
システムでFullPowerCycleをキャンセルします。
LinuxおよびVMware ESXiオペレーティング システムの場合、FullPowerCycle有効化(要求)、FullPowerCycleのキャンセル、FullPowerCycleのステータス取得の操作のメニューが使用可能です。
表 2. LinuxおよびVMware ESXi 7.xオペレーティング システムのFullPowerCycleコマンド ここでは、Power Shellコンソールで実行できるコマンドをいくつか説明します。
Power Shellコンソールで実行するコマンド
説明
/opt/dell/srvadmin/iSM/bin/Invoke-FullPowerCycle request
システムでFullPowerCycleを要求します。
/opt/dell/srvadmin/iSM/bin/Invoke-FullPowerCycle cancel
システムでFullPowerCycleをキャンセルします。
/opt/dell/srvadmin/iSM/bin/Invoke-FullPowerCycle get-status
システムでFullPowerCycleステータスを取得します。
表 3. VMware ESXi 8.xオペレーティング システムのFullPowerCycleコマンド ここでは、Power Shellコンソールで実行できるコマンドをいくつか説明します。
Power Shellコンソールで実行するコマンド
説明
esxcli dell ism fullpowercycle -r|--request
システムでFullPowerCycleを要求します。サーバーのオペレーティング システムによって仮想ACパワー サイクル動作がトリガーされたというメッセージが表示されます。
esxcli dell ism fullpowercycle -c|--cancel
システムでFullPowerCycleをキャンセルします。
esxcli dell ism fullpowercycle -s|--getstatus
システムでFullPowerCycleステータスを取得します。スケジュールされた日付と時刻にシステムがオフになるというメッセージが表示されます。
各FullPowerCycle操作が正常に終了すると、オペレーティング システム ログ ファイルおよびLCLに次のメッセージが表示されます。
要求メッセージ:"The Full Power Cycle operation is triggered by the server operating system (OS) user <user name> from the OS on date <date>. However, the server components will be AC power cycled when the server is shut down".
キャンセル メッセージ:"The Full Power Cycle operation is successfully cancelled by the server operating system (OS) user <user name> from the OS on date <date>".
注: FullPowerCycle機能は、ローカルまたはドメイン管理者、あるいはrootまたはsudoユーザーのみが使用できます。