Microsoft SDSのハードウェア障害とソフトウェア イベントの相関
ハードウェア ストレージ プールのアラートまたはイベントのイベント ログ ファイルは、iSMによってサーバー ストレージ相関機能を使用してモニタリングされます。サーバー ストレージ サブシステムのモニタリングが行われるのは、Dellストレージ コントローラーがRAIDモードで使用されている場合です。ただし、Storage Spaces (SS)またはStorage Space Direct (S2D)において、サーバー ストレージ サブシステムのモニタリングはパススルー モードで行われるか、SATAチップセットを使用してストレージ プールが作成されます。この機能を使用すると、Lifecycle Controller (LC)ログおよびオペレーティング システムのログ ファイルの対象となるソフトウェアデファインド アラートの対象となるハードウェアデファインド アラートがマージされ、このアラートがiDRAC Lifecycleログ ファイルに登録されます。
この機能はiSMパッケージと一緒にインストールされ、デフォルトで有効になります。プリファランスの変更はiDRAC設定で行えます。モニタリングの一環としてiSMは、潜在的なエラーと警告の可能性についてログ ファイルを監査します。iSMは、ホストでのSS相関イベントを、同等のLifecycle Controllerイベントに埋め込みます。SSLCMAPは、Lifecycleログ ファイルおよびSupportAssistアラートにのみアクセスする必要があります。iDRACの他のアラート送信先をSSLCMAPに設定することはできません。
S2Dログ収集の前提条件は次のとおりです。
- SSイベント相関機能を、iDRAC UIのService Moduleページで有効にしておく必要があります。
- iDRAC UIのService Moduleページで、PIIフィルターを無効にする必要があります。
表 1. S2Dイベント相関でモニターされたLCログでマップされるWindowsイベント メッセージ次の表は、S2Dイベント相関でモニタリングされたLCログでマップされるWindowsイベント メッセージについての説明です。
Windowsイベント ソース - ソースID |
Windowsイベント メッセージ |
iDRAC LCログでのマッピング |
ストレージ スペース - ドライバー - 100 |
物理ドライブ%1が構成の読み取りに失敗したか、ストレージ プール%2について破損したデータを返しました。その結果としてインメモリー構成は、最新の構成をコピーしたものになっていない可能性があります。リターン コード:%3 |
メッセージID:SDS0001 |
ストレージ スペース - ドライバー - 102 |
ストレージ プール%1の物理ドライブの大部分で構成のアップデートに失敗した結果、プールが障害のある状態になりました。リターン コード:%2 |
メッセージID:SDS0002 |
ストレージ スペース - ドライバー - 103 |
ストレージ プール%1での使用容量が、プールに設定された閾値制限を超えました。リターン コード:%2 |
メッセージID:SDS0003 |
ストレージ スペース - ドライバー - 200 |
物理ドライブ%1のドライブ ヘッダーを、Windowsで読み取ることができませんでした。こうした状況下でもドライブが使用可能な場合は、コマンド ラインまたはUIからの操作でドライブの正常性をリセットすることで、障害状態を解消して、問題のドライブのストレージ プールへの再割り当てが可能になることがあります。リターン コード:%2 |
メッセージID:SDS0004 |
ストレージ スペース - ドライバー - 203 |
物理ドライブ%1でI/Oエラーが発生しました。リターン コード:%2 |
メッセージID:SDS0005 |
ストレージ スペース - ドライバー - 300 |
物理ドライブ%1が構成の読み取りに失敗したか、ストレージ スペース%2について破損したデータを返しました。その結果としてインメモリー構成は、最新の構成をコピーしたものになっていない可能性があります。リターン コード:%3 |
メッセージID:SDS0006 |
ストレージ スペース - ドライバー - 301 |
すべてのプール ドライブが、構成の読み取りに失敗したか、ストレージ スペース%1について破損したデータを返しました。その結果、ストレージ スペースは連結されません。リターン コード:%2 |
メッセージID:SDS0007 |
ストレージ スペース - ドライバー - 302 |
ストレージ スペース%1のスペース メタデータをホストしているプール ドライブの大部分で、スペース メタデータのアップデートに失敗しました。これにより、ストレージ プールが障害のある状態になりました。リターン コード:%2 |
メッセージID:SDS0008 |
ストレージ スペース - ドライバー - 303 |
ストレージ スペースのデータをホストしているドライブにおいて、障害または喪失が発生しました。その結果、データのコピーを使用できません。リターン コード:%2 |
メッセージID:SDS0009 |
ストレージ スペース - ドライバー - 304 |
ストレージ スペース%1のデータをホストしている1つまたは複数のドライブにおいて、障害または喪失が発生しました。その結果、少なくとも1つのデータのコピーが使用できません。ただし、少なくとも1つのデータのコピーは使用可能です。リターン コード:%2 |
メッセージID:SDS0010 |
ストレージ スペース - ドライバー - 306 |
ストレージ スペース%1に対するマッピングまたは追加ストレージ割り当ての試行に失敗しました。原因は、ストレージ スペース メタデータのアップデートに関連した書き込みエラーが発生したためです。リターン コード:%2 |
メッセージID:SDS0011 |
ストレージ スペース - ドライバー - 307 |
ストレージ スペース%1の割り当て解除またはトリムの試行に失敗しました。リターン コード:%2 |
メッセージID:SDS0012 |
注:イベントおよびエラー メッセージ リファレンス ガイドには、システム コンポーネントを監視するファームウェアなどのエージェントによって生成されるイベントとエラーに関する情報が記載されています。
注:ストレージ プールに対応するアラートのPPIDフィールドが記録されていません。これらのアラートはiSMによってiDRACのLifecycle Controllerログ ファイルに複製され、PPIDは「NA」になります。