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Dell iDRAC Service Module 5.3.0.0 ユーザーズ ガイド

よくある質問(FAQ)

このセクションでは、iDRAC Service Module (iSM)に関するよくある質問(FAQ)をリストしています。

iDRACとiSMの通信のIPv4プロトコルからIPv6プロトコルへの切り替え

iSMがIPv4プロトコルを介してiDRACと通信している間、iDRACとのiSM通信は、ifconfig iDRAC downを実行するとIPv4からIPv6プロトコルに切り替わります。
表 1. コマンドを実行する際のプロトコルの変更次の表は、このコマンドを実行する場合のプロトコルの変更についてまとめたものです。
機能/プロトコル LinuxでのIPv4 WindowsでのIPv4 LinuxでのIPv6 WindowsでのIPv6
OS 情報 はい はい はい はい
WMI 該当なし はい 該当なし はい
SupportAssist はい はい はい はい
Invoke-iDRACLauncher はい はい はい はい
Invoke-iDRACHardReset はい はい はい はい
Invoke-VirtualPowerCycle はい はい はい はい
ホストSNMP取得 はい はい いいえ いいえ
インバンドSNMPトラップ はい はい はい はい
インバンドOMSA SNMPトラップ はい はい はい はい
iDRAC SSOランチャー はい はい はい(ULA) はい(ULA)
自動システム回復 はい はい はい はい
iDRACインバンド アクセス はい はい いいえ いいえ
iSM自動アップデート はい はい いいえ いいえ
NVMe取り外し準備 はい はい はい はい
サーバー ストレージ相関 はい はい はい はい
AHCI上のS.M.A.R.Tログ はい はい はい はい
ソフトウェアRAID 該当なし はい 該当なし はい
OSからiDRACへのパススルー独立機能の分離 はい はい はい はい
Invoke-SupportAssist Collection はい はい はい はい
メトリック インジェクション(ホストOSテレメトリー) はい はい はい はい

IPv4とULAアドレスの両方で複数のiDRAC SSOセッションがアクティブになる

ユーザーがiSMでIPv4またはULAアドレスを変更すると、複数のセッションが作成されます。古いIPアドレスは最終的に削除されます。

回避策:古いIPアドレスを手動で削除します。

iSMをインストールまたは実行する前に、OpenManage Server Administratorをアンインストールする必要はありますか?

いいえ。ただし、iSMをインストールまたは実行する前に、iSMが提供するOpenManage Server Administratorの機能を停止するようにしてください。
注:OpenManage Server Administrator をアンインストールする必要はありません。

どうすればシステムでiSMが実行されていることを確認できますか?

システムにiSMがインストールされていることを確認するには、次の手順に従います。
  • Microsoft Windowsオペレーティング システムで、service.mscコマンドを実行します。サービスのリストでDSM iDRAC Service Moduleという名前のサービスを確認します。
  • Linuxオペレーティング システムで、/etc/init.d/dcismeng statusコマンドを実行します。iSMがインストールされて実行中の場合は、実行中ステータスが表示されます。
  • VMware ESXiオペレーティング システムで、/etc/init.d/dcism-netmon-watchdog statusコマンドを実行します。iSMがインストールされて実行中の場合は、実行中ステータスが表示されます。
注:Red Hat Enterprise LinuxまたはSUSE Linuxオペレーティング システムでiSMがインストールされているかどうかを確認する場合は、init.dコマンドではなく、systemctl status dcismeng.serviceを使用します。

どうすればシステムにインストールされているiSMのバージョンを確認できますか?

システムにインストールされているiSMのバージョンを確認するには、スタート > コントロール パネル > プログラムと機能の順にクリックします。インストールされているiSMのバージョンがバージョンタブにリストされます。また、マイ コンピューター > プログラムのアンインストールまたは変更を選択しても、バージョンのチェックを実行できます。
Linuxオペレーティング システムでは、次のコマンドを実行します。
rpm -qa | grep dcism
VMware ESXi 7.xオペレーティング システムでは、次のコマンドを実行します。
esxcli software vib get --vibname=dcism
VMware ESXi 8.0オペレーティング システムでは、次のコマンドを実行します。
esxcli software vib get --vibname=dellism

iSMのインストールに必要な最低権限レベルは何ですか?

iSMをインストールするには、オペレーティング システムの管理者レベルの権限が必要です。

USBNIC経由のOSからiDRACへのパススルーが適切に構成されていても、オペレーティング システムのログ ファイルに「The iSM is unable to communicate with iDRAC using the OS to iDRAC Pass-through channel」というメッセージが表示されます。このメッセージが表示される理由は何ですか?

iSMは、USBNIC経由のOSからiDRACへのパススルーを使用してiDRACとの通信を確立します。正しいIPエンドポイントを使用してUSBNICインターフェイスが設定されていても、通信が確立されないことがあります。この状況は、ホスト オペレーティング システムのルーティング テーブルで、同じ宛先マスクに対して複数のエントリーが設定されており、USBNICの宛先がルーティング順序の1番目に指定されていない場合に発生することがあります。
表 2. ルーティング順序の詳細次の表は、ルーティング順序に関する情報を示しています。
送信先 ゲートウェイ Genmask フラグ メトリック 参照 使用インターフェイス
デフォルト 10.94.148.1 0.0.0.0 UG 1024 0 0 em1
10.94.148.0 0.0.0.0 255.255.255.0 U 0 0 0 em1
link-local 0.0.0.0 255.255.255.0 U 0 0 0 em1
link-local 0.0.0.0 255.255.255.0 U 0 0 0 enp0s20u12u3
この例では、enp0s20u12u3がUSBNICインターフェイスであり、リンクローカル宛先マスクが繰り返され、USBNICがリストの1番目になっていません。そのため、OSからiDRACへのパススルーを使用するiSMとiDRAC間の接続に問題が発生します。接続の問題をトラブルシューティングするには、iDRAC USBNIC IPv4アドレス(デフォルトでは169.254.1.1)にホスト オペレーティング システムからアクセスできることを確認します。ホスト オペレーティング システムからアクセスできない場合は、次のいずれかの手順を実行します。
  • 一意の宛先マスクで iDRAC USBNIC アドレスを変更します。
  • 不要なエントリーをルーティング テーブルから削除し、ホストがiDRAC USBNIC IPv4アドレスにアクセスする時に、USBNICがルートによって選択されるようにします。

iSMをインストールしようとすると、「このオペレーティング システムはサポートされていません」というエラー メッセージが表示される。

iSMをインストールできるのは、対応しているオペレーティング システムだけです。対応オペレーティング システムについての情報は、「対応オペレーティング システム」を参照してください。

リモートiDRACハード リセット機能を使用してiDRACをリセットしても、IPMIが応答せず、トラブルシューティングができない。

VMware ESXiオペレーティング システムでリモートiDRACハード リセット機能を使用しようとすると、IPMIドライバーが応答しなくなり、そのためiSMの通信が停止します。この問題を解決するには、サーバーを再起動して、IPMIドライバーを再度ロードする必要がある場合があります。

各オペレーティング システムで、複製されたLifecycleログはどこにありますか?

複製されたLifecycleログを表示するには、次の手順を実行します。
表 3. オペレーティング システムと場所オペレーティング システムの場所
オペレーティング システム 場所
Microsoft Windows イベントビューア > Windows ログ > <既存のグループまたはカスタムフォルダ> を選択します。iSM Lifecycleログは、すべてiDRAC Service Moduleというソース名の下に複製されます。
Red Hat Enterprise LinuxおよびSUSE Linux /var/log/messages
VMware ESXi /var/log/syslog.log
Ubuntu /var/log/syslog

Linuxオペレーティング システムでアラートを送信するための、iSMで構成されているデフォルトのSNMPプロトコルは何ですか?

デフォルトでは、アラートを送信するために、SNMPマルチプレクシング プロトコル(SMUX)がiSMに構成されています。

SMUXがシステムでサポートされていません。アラートを送信するためにはどのプロトコルを構成する必要がありますか?

SMUXがシステムでサポートされていない場合、Agent-xがデフォルトのプロトコルとして使用されます。

デフォルトのアラートの送信にAgent-xプロトコルを使用するためのiSMの構成方法は?

./Enable-iDRACSNMPTrap.sh 1/agentx –forceコマンドを使用して、Agent-xをデフォルトのプロトコルとして構成できます。–forceが指定されていない場合は、net-SNMPが構成され、snmpdサービスを再起動していることを確認します。

Linuxのインストール時にインストールする必要があるLinux依存パッケージまたは実行可能プログラムはどれですか?

Linux依存パッケージのリストを確認するには、「Linux依存性」を参照してください。

Windowsイベント ビューアーにカスタム フォルダーを作成しても、Lifecycleログ ファイルがカスタム フォルダーに複製されません。その場合、Lifecycleログを複製するにはどうすればよいですか?

カスタム フォルダーの作成後に、Windowsイベント ビューアーを閉じていることを確認してください。複製されたLifecycleログ ファイルを表示するには、もう一度Windowsイベント ビューアーを開きます。

iSMのインストール中に、グラフィカル ユーザー インターフェイスでカスタム インストール オプションを選択して、ある機能を無効にすると、その機能を他のインターフェイスから有効にすることができません。どうすればこの機能を再度有効にできますか?

Microsoft Windowsを実行しているシステムでは、インストール ツールで有効にした機能を、別のインストール ツールで無効にすると、同じインターフェイスかグラフィカル ユーザー インターフェイス モードのインストール ツールからでないと有効に戻すことはできません。

たとえば、RACADMのCLIコマンドを使用してiSMをインストールする時に、グラフィカル ユーザー インターフェイスから無効にした機能を有効にできないことがあります。

LDAPでActive Directoryユーザーとしてホスト オペレーティング システムからiDRACページにアクセスできない。ホスト オペレーティング システムからiDRACページにアクセスしようとしても、サイトにアクセスできないという内容のエラーが発生します。どうすればこの問題を解決できますか?

ホスト オペレーティング システムからiDRACページにアクセスしようとしても、サイトにアクセスできないという内容のエラーが発生する場合があります。iDRACネットワークを、LDAPユーザーとしての認証用に構成してください。ローカル ユーザーまたはゲストとして、ログインすることもできます。

iDRACの工場出荷時の設定へのリセット操作(racadm racresetcfgなど)を実行して、ホスト オペレーティング システムからiDRACページにアクセスできなくなりました。どうすればこの問題を解決できますか?

OSからiDRACへのパススルーチャネルを有効にしてください。出荷時のモードでは、この機能はデフォルトで無効になっています。iDRACでOSからiDRACへのパススルーチャネルを有効にするには、racadm set idrac.os-bmc.adminstate 1コマンドを使用します。

iSMを介して受信したiDRAC SNMPトラップの送信元のIPアドレスに169.254.0.2が表示されます。どうすればこの問題を解決できますか?

Linuxオペレーティング システムでは、ホスト オペレーティング システムを通じて受信したiDRAC SNMPトラップは、実際のホスト オペレーティング システム名またはIPアドレスではなく、169.254.0.2がhostnameまたは送信元のIPアドレスとして表示されます。これは、トラップをユーザーにレンダリングする前に、オペレーティング システムの判断によって、エントリーが入力されるためです。

OSからiDRACへのパススルーをLOMへ構成し、dcism-syncを実行しようとすると、アップデート操作が失敗します。対応策はありますか?

OSからiDRACへのパススルーは、USB NICモードを使用するように構成する必要があります。これは、iSMのインストールとアップデートのための前提条件です。

LinuxおよびVMware ESXi上のiSMのWMIInfo機能は、RACADMコマンドでもWS-Manコマンドでも有効または無効にできます。これは、ホスト オペレーティング システムのiSM構成に影響がありますか?

iSMのWMIInfo機能が適用できるのは、Microsoft Windowsオペレーティング システムだけです。Microsoft Windows以外のオペレーティング システムの場合は、iDRACインターフェイスでこの機能を有効または無効にしても、ホスト オペレーティング システムのiSM構成には影響がありません。

ホスト オペレーティング システムでUSBNICインターフェイスのIPアドレスを削除すると、iSMがiDRACと通信できなくなる。

iSMがホスト オペレーティング システムのUSBNICインターフェイスを構成するのは1回だけです。それ以降、ホスト オペレーティング システムのUSBNICインターフェイスで、IPアドレスの削除、インターフェイス リンクの停止、IPV4/IPV6アドレスの無効化を実行してこのインターフェイスを停止しても、iSMはユーザー構成を保持し、インターフェイス設定がオーバーライドされることはありません。iSMとiDRAC間の通信を復元するには、ホスト オペレーティング システムでiSMサービスを再開してください。

Microsoft Windowsオペレーティング システムのiDRAC公開論理パーティション「SMINST」からバッチ ファイルISM_Win.BATを使用してiSMをインストールすると、「指定されたファイルが見つかりません」というコンソール メッセージが表示される。

iSMのインストールが完了すると、論理パーティションSMINSTはホスト オペレーティング システムからアンマウントされます。このメッセージは、BATスクリプトがSMINSTパーティション自体から呼び出された場合に表示されます。インストールは正常に完了します。ユーザーのアクションは必要ありません。

iSMの依存パッケージがUbuntuオペレーティング システムに存在しない場合、インストールの際にオペレーティング システムDUPを使用すると、iSMを「インストール+アンパック」の状態でインストールされる。

次のコマンドを使用して、この状態を確認できます。

#dpkg -s dcism

Package: dcism

Status: install ok unpacked

この問題を解決するには、コマンド apt-get install -fを実行します。この操作により、依存パッケージがインストールされます。

iSM 3.4.0以降をRed Hat Enterprise LinuxなどのLinuxオペレーティング システムにインストールすると、オペレーティング システムのログに「G_IS_SIMPLE_ACTION (simple)' failed: failed to rescan: Failed to parse /usr/share/applications/iDRACGUILauncher.desktop file: cannot process file of type application/x-desktop」というメッセージが表示される。

これらのメッセージは、GNOMEデスクトップ マネージャーに関連したものです。各オペレーティング システム グループには、このシナリオに対応するためのBugzillaアイテムがあります。例:https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=1594177。ユーザーのアクションは必要ありません。

[メニュー]>[アクセサリー]で[iDRAC GUIランチャー]のショートカットをクリックすると、Red Hat Enterprise Linuxオペレーティング システムに空白のターミナルが表示される。

ターミナルにテキストが表示されるかどうかは、常駐オペレーティング システムで実行されているGNOMEのバージョンによって決まります。代わりに、UI対応シェルからランチャーを実行する方法もあります。たとえば、sudoユーザーとしてbash#> sh /opt/dell/srvadmin/iSM/bin/iDRACLauncher.shと入力します。

iDRACでOSからiDRACへのパススルーが無効になっている場合、Red Hat Enterprise LinuxなどのLinuxオペレーティング システムからiDRAC UIを起動すると、空白のターミナルが表示されます。ホスト オペレーティング システムのUSBNICインターフェイスの構成を表示するには、yまたはYを選択してEnterを押します。

あるいは、iDRACでOSからiDRACへのパススルーをUSBNICモードで有効にして、ホスト オペレーティング システムからiDRACランチャーを再度実行することもできます。

純粋なIPv6環境では、シングル サインオン機能を起動しようとしても、iDRAC UIセッションが起動せず、空白の画面が表示される。

デフォルトの場合、USB_NICデバイスには、ULAアドレスとともに、IPv4(リンク ローカル)アドレスとIPv6(リンク ローカル)アドレスが割り当てられます。3種類のすべてのIPアドレスがUSB_NICデバイスに存在することを確認します。ULAアドレスが存在しない場合は、デバイスのIPv6プロトコル設定が無効またはリンク ローカル状態に設定されていることを確認します。シングル サインオン機能を使用するには、自動モードにする必要があります。

iDRACでNVMeが取り外し準備の操作に失敗するのはなぜですか?

ストレージ容量が5TBを超えるディスクでは、NVMeの取り外し準備操作は、予期した以上にシャットダウンに時間がかかります。その結果、iDRACで取り外し準備のジョブ ステータスが失敗になります。ただし、ディスクはオペレーティング システムから取り外され、取り外し準備操作の正しいステータスがiSMオペレーティング システム ログに反映されます。

OMSAが実行中である場合、iDRACとOMSA SNMPのアラート マッピングが有効になる。

iSMホストSNMP OMSAアラートを無効にするには、iDRAC Service Moduleを再起動します。

Linuxオペレーティング システムへのiSMのインストール中に、「署名に問題があります」(GPGキー)エラー メッセージが表示される。

Gnu Privacy Guard (GPG)キーをインストールして、システム上のLinux DUPデジタル署名を確認します。GPGキーをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. GPGキーをダウンロードするには、次のコマンドを実行します。
    wget https://linux.dell.com//repo/pgp_pubkeys/0x1285491434D8786F.asc -O RPM-GPG-KEY
  2. 公開キーをgpg信頼データベースにインポートするには、次のコマンドを実行します。
    rpm --import RPM-GPG-KEY
  3. インストールを再試行します。

iSMはiDRACとどのように通信しますか?

iSMは、クライアント/サーバー モデルのSSL (Secure Socket Layer) over TCP (Transmission Connect Protocol)を使用してiDRACと通信します。通信は、リンクローカルIPアドレスを使用したポイントツーポイント接続です。インターフェイスは、IPv4アドレスとIPv6アドレスの両方をサポートします。iDRACとホストUSBNICインターフェイス アドレスの両方が同じサブネット内にある必要があります。

たとえば、iDRAC USBNICインターフェイスがサブネット255.255.255.0で169.254.1.1として構成されている場合、ホスト上のUSBNICインターフェイスはサブネット255.255.255.0で169.254.1.2として構成する必要があります。ホスト オペレーティング システム上の2つのインターフェイス間にIPアドレスの競合がないようにしてください。


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