お客様の事例 株式会社ソシオネクスト
ビジネス課題
50台の物理サーバーでERPシステムを構築していたソシオネクストは、新たに仮想化基盤への移行を検討し、BCP対策、運用工数の削減、業務効率の向上などを行うことを目指した。
導入効果
- 東日本と西日本のデータセンターでBCP対策を実現
- 夜間ジョブや経理の一次処理などの業務を40%短縮
- 運用コスト含めたTCOの20%削減を実現
- 現地に行かなくてもリモートで集中管理でき、半日かかっていたディスクの拡張も30分に
「これまでいくつかデル・テクノロジーズ製品を使っていましたが、デル・テクノロジーズは以前から信頼ができるメーカーという印象を持っていました」
株式会社ソシオネクスト
IT統括部
企画部 部長
小林 拓也氏
IT統括部
企画部 部長
小林 拓也氏
株式会社ソシオネクスト
IT統括部
企画部 部長
小林 拓也氏
IT統括部
企画部 部長
小林 拓也氏
株式会社ITマネジメントパートナーズ
ソシオネクスト事業部
インフラサービス部 第二IT課 課長
石河 淳氏
ソシオネクスト事業部
インフラサービス部 第二IT課 課長
石河 淳氏
世界トップレベルの技術を持つSoCサプライヤー
2015年3月に設立された株式会社ソシオネクストは、SoC(System-on-a-Chip)の世界的サプライヤーだ。日本国内はもちろん、米国、欧州、アジアの拠点でグローバルに事業を展開しており、売上の6割近くが海外となっていることも特徴の1つである。世界トップレベルの技術と経験を核に、大規模複雑化するSoC開発において、LSI搭載装置のシステム設計フェーズから課題の抽出、解決までを行い、より最適なSoCアーキテクチャを開発・提案し、トータルソリューションで低消費電力、高速高性能化、高集積化を実現している。
グローバルにビジネスを展開する中で製品・サービスを安定的に供給するためには、会計・物流・生産・販売を支える信頼性の高いERPが非常に重要と考えていたソシオネクストは、2017年1月よりOracle E-Business Suite(以下、Oracle EBS)をベースにしたERPを物理サーバーで構築していた。しかし、事業の拡大とともに物理サーバーが50台に増え、メンテナンスや保守が煩雑となっているという課題を抱えていた。また、パフォーマンス面でもディスクI/Oの遅さからトランザクションが集中する月末月初に業務が遅延してしまうという課題もあった。
また、東日本のデータセンターにある運用機と開発機のデータを西日本のデータセンターにバックアップしていたのだが、災害時に西日本でシステムを立ち上げる手段がなく、BCP対策としては不十分な状態であることも解決したい課題の1つであった。さらに、ストレージサーバーの管理ツールに影響するApache Log4jの脆弱性などが見つかる中、セキュリティ対策に迅速に対応してくれるメーカーも求めていた。
グローバルにビジネスを展開する中で製品・サービスを安定的に供給するためには、会計・物流・生産・販売を支える信頼性の高いERPが非常に重要と考えていたソシオネクストは、2017年1月よりOracle E-Business Suite(以下、Oracle EBS)をベースにしたERPを物理サーバーで構築していた。しかし、事業の拡大とともに物理サーバーが50台に増え、メンテナンスや保守が煩雑となっているという課題を抱えていた。また、パフォーマンス面でもディスクI/Oの遅さからトランザクションが集中する月末月初に業務が遅延してしまうという課題もあった。
また、東日本のデータセンターにある運用機と開発機のデータを西日本のデータセンターにバックアップしていたのだが、災害時に西日本でシステムを立ち上げる手段がなく、BCP対策としては不十分な状態であることも解決したい課題の1つであった。さらに、ストレージサーバーの管理ツールに影響するApache Log4jの脆弱性などが見つかる中、セキュリティ対策に迅速に対応してくれるメーカーも求めていた。
Oracle EBS向けに、提案力が高いデル・テクノロジーズの製品を採用
ERPの仮想化を計画したソシオネクストは、複数社からの提案を検討した結果、デル・テクノロジーズのPowerEdgeサーバーとオールフラッシュストレージを使った提案を採用している。ERPは信頼性と安定性が最も重要と話す株式会社ソシオネクストIT統括部企画部部長の小林拓也氏は、「これまでいくつかデル・テクノロジーズ製品を使っていましたが、デル・テクノロジーズは以前から信頼ができるメーカーという印象を持っていました」と説明する。
また、ソシオネクストの依頼でITの企画・立案から構築、運用までを行っている株式会社ITマネジメントパートナーズ ソシオネクスト事業部インフラサービス部第二IT課課長の石河淳氏は、デル・テクノロジーズの提案を採用した理由を次のように話す。「他社の提案は机上の説明だけでしたが、デル・テクノロジーズは何度も来社して管理画面などを見せながら説明してくれて、親身になって提案をしてくれました。東日本と西日本のデータセンターに行かなくてもストレージの管理をリモートで操作できることも便利だと感じましたし、他社では有償となるファームウェアのバージョンアップにも無償で対応してくれるのも決め手の1つでした」。
システム構築のパートナーには、ITソリューションプロバイダーの株式会社コスモを選定した。ITインフラの設計・構築・導入・運用保守までカバーする技術サービスを提供し、なおかつ25年以上に渡り半導体設計インフラの構築・導入を数多く手掛け、仮想化技術のOracle Linux KVMを含めた知見やノウハウが豊富であることを評価したという。デル・テクノロジーズ製品についてのノウハウも豊富なコスモの支援もあり、ソシオネクストでは、システムを止めずに段階的に約半年でスムーズな移行を実現した。
また、ソシオネクストの依頼でITの企画・立案から構築、運用までを行っている株式会社ITマネジメントパートナーズ ソシオネクスト事業部インフラサービス部第二IT課課長の石河淳氏は、デル・テクノロジーズの提案を採用した理由を次のように話す。「他社の提案は机上の説明だけでしたが、デル・テクノロジーズは何度も来社して管理画面などを見せながら説明してくれて、親身になって提案をしてくれました。東日本と西日本のデータセンターに行かなくてもストレージの管理をリモートで操作できることも便利だと感じましたし、他社では有償となるファームウェアのバージョンアップにも無償で対応してくれるのも決め手の1つでした」。
システム構築のパートナーには、ITソリューションプロバイダーの株式会社コスモを選定した。ITインフラの設計・構築・導入・運用保守までカバーする技術サービスを提供し、なおかつ25年以上に渡り半導体設計インフラの構築・導入を数多く手掛け、仮想化技術のOracle Linux KVMを含めた知見やノウハウが豊富であることを評価したという。デル・テクノロジーズ製品についてのノウハウも豊富なコスモの支援もあり、ソシオネクストでは、システムを止めずに段階的に約半年でスムーズな移行を実現した。
「オールフラッシュでディスク性能がかなり高くなっているので、パフォーマンスが40%向上し、夜間ジョブや経理の一次処理などの時間を大幅に短縮できています」
株式会社ITマネジメントパートナーズ
ソシオネクスト事業部
インフラサービス部 第二IT課
課長
石河 淳氏
ソシオネクスト事業部
インフラサービス部 第二IT課
課長
石河 淳氏
TCOを20%削減しつつ、パフォーマンスは40%向上し、BCP対策を強化
ソシオネクストの新たなERP基盤は、東日本と西日本のデータセンターに同じ構成のシステムを構築し、東日本では本番機となる運用機を、西日本では検証・開発機を稼働させ、東日本で災害が発生した場合は西日本の検証・開発機を運用機に切り替えて事業を継続できるようにしている。また、仮想化環境を実現したことによって、物理サーバーを50台から18台に減らし、ラックも10から4に減らすことを実現している。
石河氏は、業務効率や運用効率などについて、「オールフラッシュでディスク性能がかなり高くなり、パフォーマンスが40%向上し、夜間ジョブや経理の一次処理などの時間を大幅に短縮できています。また、これまでの運用コストと比較してTCOの20%削減も実現しています。西日本にもサーバーを置くことになって運用負荷が増える懸念もあったのですが、トラブルや故障もなく安定して稼働していて、これまで半日かかっていたディスクの拡張もGUI上で30分程度で行うことができるようになりました」と、さまざまな効果が生まれていることを明かしてくれた。しかも、監視ツールを活用することで、システムの統合管理もできている。以前はサーバー単位でアラートを監視・分析しなければならなかったが、今は管理画面上ですべてのサーバーの状態を一元的に把握し、アラートにも迅速に対応できている。また、AIを活用したクラウドベースの監視システム「CloudIQ」により、ストレージもリモートでの統合管理ができている。
ストレージの重複排除機能も、ストレージコストを抑えることに貢献している。ソシオネクストでは、本番機のデータをクローニングして検証機で利用しているが、本番機のデータを4台の検証機に複製しても、重複排除によってほとんど容量が増えることがなく、さらには、オールフラッシュにしたことで複製作業も素早く行うことができるようになっている。
石河氏は、業務効率や運用効率などについて、「オールフラッシュでディスク性能がかなり高くなり、パフォーマンスが40%向上し、夜間ジョブや経理の一次処理などの時間を大幅に短縮できています。また、これまでの運用コストと比較してTCOの20%削減も実現しています。西日本にもサーバーを置くことになって運用負荷が増える懸念もあったのですが、トラブルや故障もなく安定して稼働していて、これまで半日かかっていたディスクの拡張もGUI上で30分程度で行うことができるようになりました」と、さまざまな効果が生まれていることを明かしてくれた。しかも、監視ツールを活用することで、システムの統合管理もできている。以前はサーバー単位でアラートを監視・分析しなければならなかったが、今は管理画面上ですべてのサーバーの状態を一元的に把握し、アラートにも迅速に対応できている。また、AIを活用したクラウドベースの監視システム「CloudIQ」により、ストレージもリモートでの統合管理ができている。
ストレージの重複排除機能も、ストレージコストを抑えることに貢献している。ソシオネクストでは、本番機のデータをクローニングして検証機で利用しているが、本番機のデータを4台の検証機に複製しても、重複排除によってほとんど容量が増えることがなく、さらには、オールフラッシュにしたことで複製作業も素早く行うことができるようになっている。
信頼性の高いERPでビジネスを進めていく
「デル・テクノロジーズは、コスモとともに問い合わせに迅速な対応を行ってくれるし、親身になって新たな提案も行ってくれます。今後も我々にはない知見を活かした提案を行ってくれることに期待していますし、それをもとに業務改善などが実現できるようなシステムに発展させて企画していく必要があると考えています」と石河氏は話す。
「今回、信頼性の高いハードウェアを手に入れることができましたが、その上でしっかりとERPを運用することでお客様からの信頼をより一層向上させていくことが重要だと考えています。データレイクにデータを蓄積して、経営にどうやって活かすかという取り組みも始めています」と話す小林氏は、将来的にグローバルでシステムを統一してビジネスに活かすことも考えていると説明する。「ワールドワイドでデータをどのように連携していくのかなどについても、デル・テクノロジーズに提案してほしいですね。グローバルに展開するデル・テクノロジーズの知見も活かして、今後もしっかりとしたサポートや提案を提供してくれることを望んでいます」。
優れたSoCソリューションを提供することで、世界中のさまざまな会社の革新的な製品づくりに貢献しているソシオネクスト。今後も信頼性の高い製品サービスを安定的に提供し続けることで世界に貢献し、新しい価値を創造し続けていく。
「今回、信頼性の高いハードウェアを手に入れることができましたが、その上でしっかりとERPを運用することでお客様からの信頼をより一層向上させていくことが重要だと考えています。データレイクにデータを蓄積して、経営にどうやって活かすかという取り組みも始めています」と話す小林氏は、将来的にグローバルでシステムを統一してビジネスに活かすことも考えていると説明する。「ワールドワイドでデータをどのように連携していくのかなどについても、デル・テクノロジーズに提案してほしいですね。グローバルに展開するデル・テクノロジーズの知見も活かして、今後もしっかりとしたサポートや提案を提供してくれることを望んでいます」。
優れたSoCソリューションを提供することで、世界中のさまざまな会社の革新的な製品づくりに貢献しているソシオネクスト。今後も信頼性の高い製品サービスを安定的に提供し続けることで世界に貢献し、新しい価値を創造し続けていく。

株式会社コスモは業界25年を超えるシステム構築実績やサポートの経験と主要メーカーとのリレーションにより、お客様のご要望に最適なソリューションをご提供いたします。細かなヒアリングによる要件定義、マルチベンダ提案、ベンチマーク、設計、構築、運用保守までワンストップで対応することにより、お客様にとって最良のシステムを高いコストパフォーマンスで実現いたします。

