プログラムによる導入
OpenManage Enterpriseは、プログラムにより(スクリプトを使用して)、VMware ESXiバージョン6.5以降で導入できます。Dellサポート サイトからOpen Virtualization Format (OVF)ファイルをダウンロードします。
前提条件
- プログラムまたはスクリプトによる導入は、プライマリー インターフェイスを使用している場合にのみサポートされます。
- 初めてアプライアンスの電源を入れる前にセカンダリー アダプターを追加すると、そのアダプターではIPv4とIPv6が無効に設定されます。TUIにログインし、EULAに同意し、管理者パスワードを変更します。ユーザーは無効なアダプターを設定する必要があります。
- アプライアンスの導入をサポートできる十分なリソースがサーバーにあることを確認します。詳細については、こちらをクリックしてください。 OpenManage Enterpriseのハードウェア要件
- 最新バージョンのOVFツールとPython 3.0以降を使用します。
手順
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openmanage_enterprise_ovf_format.zipファイルをダウンロードして解凍するか、あるいはDellサポート サイトから次のOVFファイルを個別にダウンロードします。
- openmanage_enterprise.x86_64-0.0.1-disk-0.vmdk
- openmanage_enterprise.x86_64-0.0.1-disk-1.vmdk
- openmanage_enterprise.x86_64-0.0.1.mf
- openmanage_enterprise.x86_64-0.0.1.ovf
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ovf_properties.config
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update_ovf_property.py
これらのファイルは、OVFツールのインストール先フォルダーに配置します(デフォルトの場所は C:\Program Files\VMware\VMware OVF Toolです)。
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ovf_properties.configファイルを開いて、次のパラメーターを設定します。
表 1. ovf_properties.configのパラメーター次の表は、ovf_properties.configで使用されるパラメーターのリストです。
パラメーター |
許容値 |
説明 |
bEULATxt |
trueまたはfalse |
この値をtrueに設定すると、エンドユーザー ライセンス契約(EULA)の条件に同意したことになります。EULAは、ovf_properties.configファイルの末尾にあります。 |
adminPassword |
- パスワードには、最低8文字が含まれている必要があります。
- パスワードには、1つ以上の数字が含まれている必要があります。
- パスワードには、1つ以上の特殊文字が含まれている必要があります。
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OpenManage Enterprise用の新しい管理者パスワードを入力します。 |
bEnableDHCP |
trueまたはfalse |
アプライアンスでIPv4 DHCPを有効にして、静的IPv4を無視するようにする場合はtrueに設定します。 |
bEnableIpv6AutoConfig |
trueまたはfalse |
アプライアンスでIPv6自動設定を有効にして、静的IPv6を無視する場合はtrueに設定します。 |
staticIP |
CIDRフォーマットの静的IP |
IPアドレスは、IPv4またはIPv6にすることができます。(IPv4とIPv6の2つのタイプを同時に設定することはできません。) |
gateway |
IPv4またはIPv6 |
静的ゲートウェイを、IPv4とIPv6の両方に同時に設定することはできません。 |
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上記のファイルがあるディレクトリーで、コマンド プロンプト ターミナルを開き、次のパラメーターを指定してovftool.exeを実行します。
- --datastore=<>は、アプライアンスにストレージを割り当てるVMwareデータストアを示します。
- -dm=<thin/thick>は、シン プロビジョニングまたはシック プロビジョニングを使用して、ストレージがアプライアンスに割り当てられるかどうかを示します。
- --name=<>は、アプライアンスのユーザー定義の名前です。
- --noSSLVerifyは、vSphere接続のSSL検証をスキップします。
- --acceptAllEulasは、プロンプトの表示なしで、すべてのエンド ユーザー ライセンス契約に同意します。
- --X:logToConsole=trueは、導入時にコンソール ログを有効にします。
- --X:logLevel="info"は、コンソール ログのレベルを示します。ログの可能なレベルは、none、quiet、panic、error、warning、info、verbose、triviaです。
- --X:injectOvfEnvは、電源投入時に、指定されたパラメーターをアプライアンスに転送します。
- --powerOn openmanage_enterprise.x86_64-0.0.1.ovfは、正常に導入した後、アプライアンスの電源をオンにします。
- vi://%{TEST_USERNAME}:%{TEST_PASSWORD}@%{TEST_URL}/%{TEST_RESOURCE}:ターゲット ロケーターは、VMX、OVF、OVA、vApprunワークスペースのローカル ファイル パスを示します。あるいは、クラスター、ホスト、vSphereの場所を特定するvSphereロケーターを示す場合もあります。
注:
- プログラムから導入する場合は、ovftoolコマンドに「--X:injectOvfEnv」および「--powerOn」フラグを付けて実行する必要があります。
- <および>記号で囲まれたタグはすべて置き換えるようにしてください。
(例:ovftool.exe --datastore=datastore2 -dm=thin --name=SampleAppliance --noSSLVerify --acceptAllEulas --X:logToConsole=true --X:logLevel="info" --X:injectOvfEnv --powerOn openmanage_enterprise.x86_64-0.0.1.ovf vi://root :user@xx.xx.xx.xx)。
ovftoolコマンドの実行後、マニフェストが検証され、導入が開始されます。
タスクの結果
OpenManage Enterpriseが導入されます。